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運用改善の教科書

クラウド時代にも困らない、変化に迅速に対応するためのシステム運用ノウハウ

著:近藤 誠司

紙版

内容紹介

システム運用はいま、転換期を迎えています。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やクラウドサービスの普及により、運用に求められる考え方は急速に変化しました。クラウドをどう管理していくのか?サービスマネジメントに最適な運用とは?セキュリティへの意識は今のままでいいのか?時代の最先端に常にキャッチアップできる運用チームを作り上げるための、継続的な運用改善ノウハウをまとめました。

目次

■1章 運用の変化と運用改善の目的
■■1.1 システム運用の変化
■■1.2 デジタル化するビジネス
■■1.3 IT 技術の変化とデータとシステムの分離
■■1.4 クラウドサービスとオンプレミスのライフサイクルの違い
■■1.5 システム分類と求められる運用の違い
■■■1.5.1 SoR(System of Record)
■■■1.5.2 SoE(System of Engagement)
■■■1.5.3 Sol(System of Insight)
■■■1.5.4 システム分類ごとのまとめと運用改善の進め方
■■1.6 運用チームに求められていること
■■■1.6.1 DevOps
■■■1.6.2 BizDevOps
■■■1.6.3 DevSecOps
■■1.7 運用改善の目的とゴール
■■■1.7.1 運用改善の目的
■■■1.7.2 運用改善のゴール
[Column] オフィス業務ソフトのクラウド化
■2章 運用ルールを見直す
■■2.1 プロセスを定めて可視化していく
■■■2.1.1 プロセスの可視化で目指すレベル
[Column] 運用設計と運用業務と運用改善
■■2.2 全社共通の運用ルールを制定する必要性
■■2.3 サービスポートフォリオでサービスのライフサイクルを管理する
[Column] ITIL におけるポートフォリオ管理
■■2.4 システム開発構築時に作成されるドキュメントを整理する
■■■2.4.1 ドキュメントの種類と目的
■■2.5 現在のドキュメント整備状況を可視化する
■■2.6 本当に運用に必要なドキュメントが何なのかを考える
■■■2.6.1 サービスの管理範囲を決めるシステム構成図
■■■2.6.2 関係者の範囲と役割分担を決める運用体制図
■■■2.6.3 サービスの作業と作業に必要な情報を取りまとめる運用項目一覧
■■2.6.4 運用で重要なドキュメントまとめ
■■2.7 サービスを横断した情報システム部門全体の運用設計を考える
■■■2.7.1 運用ツールを統合していく
■■■2.7.2 サービスレベルごとの運用方針を検討する
■■■2.7.3 サービス共通の運用方針を検討する
■■2.8 運用ドキュメントを確実に更新していく仕組みを組み込む
■■■2.8.1 インシデント管理の恒久対策として構成アイテムに変更が入る
■■■2.8.2 リリース作業によって構成アイテムに変更が入る
■■■2.8.3 運用改善によって構成アイテムに変更が入る
■■2.9 運用ドキュメントの最新版の場所を明確にする
■■2.10 まとめ
■3章 運用を分析して改善する
■■3.1 運用データを管理観測する
■■3.2 運用業務の本質はデータ収集と分析
■■3.3 運用改善のアプローチを考える
■■3.4 運用改善の測定すべきデータと手法を決定する
■■■3.4.1 定性的かつ定量的な数値目標を検討する
■■■3.4.2 測定手法を検討する
[Column] モニタリングの真の目的は改善活動の定着
■■3.5 モニタリング項目の事前データを収集して処理する
■■■3.5.1 サービスごとの運用項目一覧をマージする
■■■3.5.2 作業実態を把握して作業工数を算出していく
■■3.6 情報とデータの分析を行う
■■■3.6.1 実際の申請書と手順書を確認していく
■■■3.6.2 自動化優先度を決定する
■■■3.6.3 申請業務自動化が運用体制に与える影響
■■3.7 運用改善実施計画書の作り方
■■■3.7.1 実施計画書の目次
■■■3.7.2 アジェンダ、目的、前提をまとめる
■■■3.7.3 サマリー報告
■■■3.7.4 検討内容詳細説明
■■■3.7.5 実施施策詳細
■■3.8 改善活動の実践
■■■3.8.1 実施中に注意する点
■■■3.8.2 施策実施後にやること
■■3.9 まとめ
■4章 自動化とツール
■■4.1 自動化を進めるための考え方
■■4.2 CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー/継続的デプロイメント)
■■■4.2.1 継続的インテグレーション(CI:Continuous Integration)
■■■4.2.2 継続的デリバリー(CD:Continuous Delivery)
■■■4.2.3 継続的デプロイメント(CD:Continuous Deployment)
■■■4.2.4 CI/CD 導入によって影響を受けるドキュメント
[Column] アジャイル開発とCI/CD とDevOps の関係性
■■4.3 Infrastructure as Code
■■■4.3.1 IaC 導入のメリットとデメリット
■■■4.3.2 Immutable Infrastructure とコンテナ
[Column] Blue-Green deployment とカナリアリリース
■■■4.3.3 IaC 導入によって影響を受けるドキュメント
■■4.4 ローコード開発プラットフォーム(LCDP)/RPA
■■■4.4.1 エンドユーザーコンピューティング(EUC)
■■■4.4.2 LCDP/RPA 導入によって影響を受けるドキュメント
■■4.5 まとめ
■5章 クラウドサービス運用に必要なこと
■■5.1 クラウドサービスが増えていく理由
■■■5.1.1 クラウドサービスの利点
■■■5.1.2 クラウドリフトとクラウドシフト
■■5.2 オンプレミス運用にクラウド運用が流入した時代
[Column] オンプレミス回帰
■■5.3 オンプレミスから変わる運用項目
■■■5.3.1 業務運用
■■■5.3.2 基盤運用
■■■5.3.3 運用管理
■■5.4 クラウドサービス(SaaS)の運用設計方法
■■■5.4.1 製品マニュアルから運用設計する。
■■■5.4.2 製品マニュアルの情報を分類する
■■■5.4.3 SaaS の運用設計で作成するドキュメント相関図
■■5.5 まとめ
■6章 運用における情報セキュリティ対応
■■6.1 情報セキュリティの基本的な考え方
■■■6.1.1 セキュアコーディングとゼロトラスト
■■■6.1.2 クラウドサービスのセキュリティ
[Column] 重要インフラ14 分野
■■6.2 セキュリティとして検討しなければならない運用項目
■■■6.2.1 運用の手順および責任
■■■6.2.2 マルウェアからの保護
■■■6.2.3 バックアップ
■■■6.2.4 ログ取得
■■■6.2.5 運用ソフトウェアの管理
■■■6.2.6 技術的脆弱性管理
■■6.3 セキュリティインシデントが発生した時にまとめる情報
■■6.4 まとめ
■7章 運用チームに求められるスキル
■■7.1 運用チームに求められるスキル
■■7.2 カッツモデルから考える3 つのスキル
■■7.3 テクニカルスキル
[Column] 情報収集スキル
■■■7.3.1 IPA によるスキル標準ガイド
■■■7.3.2 テクニカルスキルの可視化
■■7.4 ヒューマンスキル
[Column] マネージャーに求められるスキル
■■7.5 コンセプチュアルスキル
[Column] 抽象化と具体化
■■■7.5.1 ヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルの可視化
■■7.6 メンバーのタイプを知ってやる気の出し方を知る
■■7.7 まとめ
■8章 運用改善が評価される組織づくり
■■8.1 運用改善の目標を企業の目標と一致させる
■■■8.1.1 ステークホルダーの推進力と要望
■■■8.1.2 事業体の達成目標
■■■8.1.3 整合目標
■■■8.1.4 ガバナンスおよびマネジメントの目標
■■8.2 運用改善の実施 モニタリングと評価
■■8.3 まとめ
■付録 Appendix
■■A.1 運用改善と心理的安全性
■■■A.1.1 具体的な心理的な安全性が必要となる状況
■■■A.1.2 心理的安全性の測定方法
■■A.2 運用のアウトソース
■■A.2.1 運用アウトソースする目的
■■A.2.2 アウトソースによる運用のブラックボックス化に対する対処
[Column] サービスの種類によって運用チームを分ける
■■A.3 参考資料

著者略歴

著:近藤 誠司
1981 年生まれ。運用設計、運用コンサルティング業務に従事。オンプレからクラウドまで幅広いシステム導入プロジェクトに運用設計担当として参画。そのノウハウを活かして企業の運用改善コンサルティングも行う。趣味は小説を書くこと。第47 回埼玉文学賞にて正賞を受賞。著書に『運用設計の教科書』(技術評論社)がある。

ISBN:9784297120702
出版社:技術評論社
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:2680円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KF