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黄昏時の診察室 ~開業医を取り巻く終末期のあれこれ~

著:松本 祐二

紙版

内容紹介

島根県益田市の松本医院の松本祐二院長が、開業医を取り巻く終末期のあれこれを綴った書籍『黄昏(たそがれ)時の診察室』を山陰中央新報社から出版しました。松本院長は、江戸時代から続く松本医院を継承し、日本尊厳死協会中国地方支部理事。本書は、人生の「黄昏時」を迎えた患者に向き合う日々の体験や思いを綴り、山陰中央新報家庭面に2020年5月から同年12月まで16回にわたって連載した「黄昏時の診察室」を一部修正してまとめたものです。さらに2012年9月まで山陰中央新報石見版に連載していたコラム「いわみ談話室」のうち、著者が担当した70編の中から23編を選んで収録。地域の人々や患者に寄り添いながら診療する日々を「寄り添い思う診療日誌」(いわみ談話室から)のタイトルで、地域医療などについて問いかけています。
島根県奥出雲町のイラストレーター・木下千絵さんが優しい挿絵を添えています。

目次

黄昏時の診察室
 本当の気持ち
 昭和の生き方
 安楽死と尊厳死
 人生会議
 リビングウイルノート
 突然の死
 在宅での看取り
 認知症
 呼び寄せ老人
 迷走は続く
 孤独な長寿者
 在宅医療支えるIT
 なかなか逝けない
 先に逝ってしまうので
 忘れられない日々
 お迎えを待つ終末期
寄り添い思う診療日誌(「いわみ談話室」から)
 縁起をかつぎ始めると
 医者を選ぶのも寿命の内
 年をとるのはいやですか
 人生の終末どう迎える
 親からの教え再点検を
 診察室も大切な交流の場
 ウォーキングの楽しさ
 本人の人生観を大切に
 あなたの力で減らせる死
 「命」見限るべからず
 日本発の介護考えよう
 改まらない生活習慣
 教えることは教わること
 昔話で知る「地域の医者」
 上手に間合いを探そう
 思い出話が元気のもと
 「ユー メイ ゴー」
 病気診ずして病人診よ
 みんなが悔いない最期を
 認知症にもっと理解を
 開業医の心構え
 60人診る開業医の一日
 自身の人間ドック受診
京都ALS患者嘱託殺人事件・特別寄稿
 安楽死という殺人

著者略歴

著:松本 祐二
1952年島根県益田市に生まれる。1979年昭和大学医学部を卒業、同大学に勤務。1982年父の死亡を機に故郷に帰り、江戸時代から続く松本医院を継承(8代目)。内科、小児科、アレルギー科を標榜して地域医療に取り組む傍ら学校保健を通じての性教育、産業保健(生活習慣病対策)や老人ホームの診療(終末期医療)などにも携わり、島根県性教育連絡協議会会長、NPO法人島根糖尿病療養支援機構の初代理事長、国際ロータリー第2690地区ガバナー(2014-15年度)などを歴任。
現在、公益社団法人益田市医師会会長、社団法人島根県医師会常任理事、公益財団法人日本尊厳死協会中国地方理事、国際ロータリーポリオ根絶コーディネーター(第3地域)、島根大学医学部臨床教授

ISBN:9784879032430
出版社:山陰中央新報社
判型:4-6
ページ数:142ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD