Fishing Café 68
大地と空が共鳴する日本最北の大河・天塩川を探る
編:シマノ
内容紹介
大地と空が共鳴する日本最北の大河・天塩川を探る
北海道北部を流れる天塩川は、アイヌ語で魚を捕らえる「梁」(やな)を表す「テシ」の名称に由来し、一説には「梁・多い・川」を示すといわれるほど昔から魚影が濃く、アイヌの人々の暮らしを支えてきた。日本でも4番目に長い流程256kmのうち、日本海へ注ぐ河口から約160km上流までは、堰などを横断する工作物が設置されておらず、コンクリート護岸箇所が少ないことも大きな特徴だ。こうした豊かな流域の自然を背景に、天塩岳付近の上流部には黄金色に輝くオショロコマが生息し、中下流部には大型のニジマスやアメマス、大魚イトウが多くの釣り人を楽しませ、かつてはチョウザメも遡上していたという。そして、江戸幕府の命を受け蝦夷各地を探検した松浦武四郎が、天塩川探査中に出会ったアイヌの古老との会話をヒントに「北海道」の地名が命名されたのは有名な話だ。北海道の原初の風景、悠久のエナジーを体感できる天塩川の釣りと自然を軸に、この川に息づく、さまざまなトピックスを紹介する。
目次
3 ◎巻頭インタビュー 和泉流狂言師 小笠原由祠 ―狂言師とマダイ釣り―
13 ◎特集:大地と空が共鳴する日本最北の大河・天塩川を探る 天塩川原野行
15 ◎天塩川カヌー遠征隊
23 ◎深山幽谷に輝く黄金色の岩魚
27 ◎チョウザメの川
31 ◎孤高の探検家・松浦武四郎と天塩川
37 ◎砂澤ビッキ ―天地を紡ぎ、生命の風を彫った彫刻家―
41 ◎大地と空、大河の雫と森の息吹にありがとう
43 追悼・矢口高雄 叡智の泉「みんな三平君に憧れて竿を握った」
●連載コラム
47 魚食発酵コスモロジー/小泉武夫
49 うたぐる釣り人/アーサー・ビナード
51 WATER FRONT GALLERY/村上康成
53 釣人たちの輪舞曲/錦織則政
60 【特別企画】「磯釣り師・友松信彦」
64 【釣具物語】 釣具、漁具の歴史とその変貌
68 フィッシング・カフェ・クラブ Fishing Café CLUB
ISBN:9784863241596
。出版社:木楽舎
。判型:A4変
。ページ数:74ページ
。価格:582円(本体)
。発行年月日:2021年04月
。発売日:2021年04月14日。