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グローバル・サプライチェーンにおける新しい製販協働のかたち

見えない需要を見える需要に

著:永島 正康

紙版

内容紹介

不確実性の高まるグローバル市場において、需要予測は益々難しくなっており、企業のパフォーマンス悪化につながっている。本書では、この問題の解決を図るために、グローバル・サプライチェーンにおける新しい製造ー販売協働あり方を提示する。

目次

はしがき
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論文初出掲載誌一覧

Part I 需要予測における製造—販売協働についての概論

第1章 需要予測における製造—販売協働
 1 需要の不確実性とブルウィップ効果
​ 2 問題意識と本
 3 本書の構成
参考文献

第2章 サプライチェーン協働に関する基礎概念
 1 サプライチェーン・マネジメント(SCM)
 1.1 SCMの定義 
 1.2 サプライチェーンの意思決定
 1.3 サプライチェーンのプロセス
 1.4 サプライチェーンの協働
 2 サプライチェーンのパフォーマンス:戦略的適合の達成とパフォーマンスを決定付ける枠組み
 2.1 競争戦略とサプライチェーン戦略
 2.2 戦略的適合
 2.3 戦略的適合を達成する上での障壁
 2.4 パフォーマンスを決定付ける枠組み
 3 サプライチェーンにおける需要予測
 3.1 サプライチェーンにおける需要予測の役割
 3.2 需要予測の特徴
 3.3 需要予測の基本的アプローチ
 3.4 需要予測の構成要素と方法
 4 サプライチェーン内での協働
 4.1 サプライチェーンの協働欠如とブルウィップ効果
 4.2 ブルウィップ効果がパフォーマンスに与える影響
 4.3 協働を可能にする対策
 4.4 CRPとVMI
 4.5 CPFR
 5 まとめ - 4つの協働構成要素の抽出 -
 参考文献

第3章 リサーチ・デザイン
 1 先行研究の分析視点
 2 本書の分析視点
 3 分析の方法
 4 仮説提示
 4.1 協働のレベルが需要予測の精度に及ぼす影響
 4.2 製品ライフサイクルが需要予測の精度に及ぼす影響
 4.3 小売業者の選択が需要予測の精度に及ぼす影響
 4.4 製品カテゴリーが需要予測の精度に及ぼす影響
 参考文献

Part II デジタルスチルカメラ市場における製造-販売協働の事例

第4 章 新たな製造-販売協働の枠組み −適応的コラボレーション戦略-
 1 はじめに
 2 事例研究
 2.1 市場背景とデータ
 2.2 小売業者のポジショニング
 2.3 小売業者F
 2.4 小売業者B
 2.5 小売業者A
 2.6 事例のまとめ

著者略歴

著:永島 正康
1959年東京都生まれ。1999年 神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。2013年ソルボンヌ大学大学院ビジネススクール博士課程修了。2014年高知工科大学マネジメント学部准教授。同経済・マネジメント学群教授を経て、2019年立命館大学経営学部国際経営学科教授、現在に至る。Ph.D.(経営学)。家電メーカーにて約30年間、国際マーケティングに従事する中、海外市場における商品企画から販売、マーケティング、物流にいたる事業全体のプロセス運営に関与。専門は、国際経営戦略論、サプライチェーン・マネジメント。

ISBN:9784863454835
出版社:丸善プラネット
判型:A5
ページ数:186ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KF