出版社を探す

草思社文庫

文庫 図書館の興亡

単行本版

古代アレクサンドリアから現代まで

著:マシュー・バトルズ
訳:白須 英子

紙版

内容紹介

中世大学図書館や王室文庫、イスラーム世界の「知恵の館」や
ユダヤ人の書物の墓場「ゲニーザ」など、
多彩な図書館を紹介しながら波瀾の歴史をたどる。
時に愚かしく、時に感動的な、人と書物の物語。

古代アレクサンドリア図書館の書物の焼失、
ヴェズヴィオ山の噴火による「パピルスの館」の埋没、
二度の世界大戦中、中世以降の貴重な宗教関連書のあった
ベルギーのルーヴェン大学が受けた惨禍など、
かけがえのない知的遺産の喪失は、失われたものへの好奇心をいっそうかきたて、
残された資料を探し集めて、さらなる書物を書こうと人々を奮起させる。
“書かれた言葉”にはやはり、時空を超えた人の声がひそんでいると
改めて実感せざるをえない。(訳者あとがきより)

──時代の波に翻弄され続けた図書館の歴史を知られざるエピソード満載で綴る。

著者略歴

著:マシュー・バトルズ
マシュー・バトルズ(Matthew Battles)
ハーヴァード大学のワイドナー図書館、ホートン図書館などで長年、司書を務める。
訳:白須 英子
白須 英子(しらす・ひでこ)
翻訳家。日本女子大学英文科卒業。1993〜95年「エコノミスト」誌の翻訳員。主な訳書に『ナポレオン1812年』(中央公論新社)、『ソヴィエトの悲劇』『エルサレムの20世紀』(以上、草思社)、『変わるイスラーム』(藤原書店)、『アラブ500年史』『オスマン帝国の崩壊』(以上、白水社)、『イエス・キリストは実在したのか?』『人類はなぜ〈神〉を生み出したのか?』(以上、文藝春秋)、著書に『イスラーム世界の女性たち』(文春新書)がある。

ISBN:9784794225139
出版社:草思社
判型:文庫
ページ数:360ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:GL