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文春文庫 か-54-4

赤い風

著:梶 よう子

紙版

内容紹介

〈生きるために、荒野を拓け!――大地に生きる人々を力強く描く長編歴史小説〉
赤土で水源に乏しい武蔵野原野は、長く耕作に不向きな土地だった。
牛馬の飼料を採取する秣場として利用されたが、限られた資源をめぐって周辺の村々が長く争ってきた。
五代将軍徳川綱吉の寵臣で、川越藩主に就任した柳沢吉保は、村同士の争いで死人が出るに及び、争いをやめさせるため、この荒野の開墾を命じた。

家老以下の武士は、城下から現地に移住し、百姓とともに生活しながら開墾の指揮をとったが、
家老の嫡男・啓太郎は、侍を憎む百姓の正蔵と衝突、互いに反目して計画は進まない。
吉保が命じた二年の期限が迫るなか、下役人が不審な死を遂げて……。

武士と百姓という身分の違う〈相棒〉が、難事業に挑む!

ISBN:9784167916749
出版社:文藝春秋
判型:文庫
ページ数:400ページ
定価:850円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ