早稲田新書 005
東京 パンデミック
写真がとらえた都市盛衰
著:山岸 剛
紙版
内容紹介
感染爆発によるコロナ危機で、世界の際(きわ)に立たされた私たち。
究極の選択はどちらか。「死を忘れるな」か。「今この瞬間、刹那を楽しめ」か。
「都市」と「人間」の病理をあぶり出す渾身のフォトエッセー。
新型コロナウイルスの感染拡大で、初の緊急事態宣言が東京に発令された2020年4月7日。それを境に「都市」と「歴史」、「人間」と「摂理」の関係がどう変わったかを36枚のモノクロ写真とエッセーで明らかにする本書。気鋭の写真家が挑んだ「都市」と「人間」の病理を証明する挑戦は、コロナ禍における「都市」と「人間」の再発見でもあった――。
目次
まえがき 〈2019年10月5日、渋谷区神宮前〉
1 贈り物 〈20年1月29日、大田区城南島・城南島海浜公園〉
2 ノー密、濃密 〈20年1月30日 江東区海の森〉
3 消えた渋谷川 〈20年2月4日、渋谷区渋谷・宮下公園〉
4 墓の建築 〈20年2月9日、江東区有明〉
5 「モノ語り」を聴く 〈20年3月1日、渋谷区渋谷・渋谷ストリーム〉
6 雨 〈20年3月1日、江東区海の森〉
7 「虚」の街 〈20年3月11日、中央区築地・築地市場跡〉
8 警備員たち 〈20年4月21日、江東区中央防波堤〉
9 写真が教えてくれる 〈20年4月21日、江東区中央防波堤〉ほか