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企業法学論集

企業法研究の序曲 Ⅸ

編:筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻

紙版

内容紹介

かねてより、企業法学専攻のホームページにおいて、優秀論文あるいはオリジナリティの高い論文を公表してきたが、より多くの目に触れるように印刷物とした第9弾。

目次

◎損害保険契約における被保険利息と利得禁止原則ー地震災害にかかる保険契約についての考察 飯塚 剛史

序 章
 第1節 研究の背景・目的
 第2節 本稿の構成

第1章 被保険利益と利得禁止原則の機能
 第1節 収支相当の原則と給付反対給付均等の原則
 第2節 被保険利益と利得禁止原則
 第3節 保険と公序良俗
 第4節 保険と賭博の区別

第2章 損害の評価
 第1節 保険制度における損害てん補
 第2節 定額保険の性質
 第3節 地震を担保する保健およびそれを組み込んだ金融商品

第3章 地震デリバティブ
 第1節 地震デリバティブと地震保険
 第2節 保険デリバティブと賭博
 第3節 地震デリバティブに関する裁判例

第4章 地震災害にかかる保険契約の強行的規定の考察
 第1節 損害の評価の観点からの示唆
 第2節 新価保険と定額保険の観点からの示唆
 第3節 地震デリバティブとの相違点からの示唆
 第4節 むすびにかえて

◎クラウドワーカーの労働者性と法的保護の在り方に関する考察 佐藤和義

序 章
第1章 クラウドソーシングの現状とクラウドワーカーの就業実態について
第2章 「労働者」概念をめぐる裁判例・学説の状況について
第3章 クラウドワーカーの「労働者」性と法的保護の在り方
終 章

◎企業再生税制ー期限切れ欠損金と繰越欠損金における一考察 花岡拓哉
はじめに

第1章 企業再生税制の概要と問題点
 第1節 企業再生税制の概要
 第2節 各再生手続と企業再生税制
 第3節 事例の分析・検討
 第4節 企業再生税制の問題点

第2章 企業更生法と企業再生税制の沿革
 第1節 会社更生法の沿革
 第2節 企業再生税制の沿革
 第3節 小括

第3章 企業再生の意義
 第1節 会社更生法の意義
 第2節 民事再生法の意義
 第3節 小括

第4章 債務免除益をめぐる租税法上の解釈
 第1節 私法における債務免除
 第2節 所得に関する学説
 第3節 税法の規定
 第4節 小括

第5章 欠損金をめぐる法人税法上の解釈
 第1節 沿革
 第2節 繰越欠損金と期限切れ欠損金についての学説
 第3節 小括

第6章 アメリカの企業再生
 第1節 連邦倒産法
 第2節 アメリカの企業再生税制
 第3節 本邦税制との比較

第7章 企業再生税制に対する提言
 第1節 まとめ
 第2節 企業再生税制に対する提言
おわりに

◎流通過程における所有権留保の目的物にかかる譲渡担保権の設定について 古谷政晃
第1章 序論
 第1節 はじめに
 第2節 問題の所在
 第3節 本論文の内容

第2章 所有権留保
 第1節 所有権留保
 第2節 売買代金債権の回収方法
 第3節 所有権留保の法的性質にかかる学説
 第4節 所有権留保に関する裁判例

第3章 流通過程における所有権留保
 第1節 流通過程における所有権留保
 第2節 流通過程における所有権留保にかかる学説
 第3節 流通過程における所有権留保にかかる裁判例
 第4節 小括

第4章 精算義務
 第1節 仮登記担保にかかる清算義務
 第2節 譲渡担保権にかかる清算義務
 第3節 所有権留保にかかる清算義務

第5章 検討
 第1節 所有権留保にかかる清算義務とその法的性質の検討
 第2節 流通過程における所有権留保の検討
 第3節 流通過程における所有権留保の目的物に設定された譲渡担保権の検討

第6章 おわりに 

ISBN:9784496055201
出版社:同友館
判型:A5
ページ数:270ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ