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岩波新書 新赤版 1868

プライバシーという権利

個人情報はなぜ守られるべきか

著:宮下 紘

紙版

内容紹介

デジタル環境の変化に伴い、私たちの個人情報は自分の知らないうちにビッグデータとして利用され、ときに安全や効率をもたらし、ときにリスクをも生み出す。個人が尊重される社会を実現するため必要となるのは、人格形成や民主主義にも関わる重要な問題として、権利としてのプライバシーを問いなおすことだ。

目次

はしがき

第1章 プライバシーはなぜ守られるべきか
 1 ケンブリッジ・アナリティカ事件の衝撃
 2 プライバシーとは何か
 3 プライバシー権を考える視座

第2章 進化するプライバシーの権利
 1 プライバシー権の来歴
 2 プライバシー権の理論構成
 3 プライバシー権の発展

第3章 個人情報保護法の新時代
 1 破産者マップ事件
 2 個人情報保護法の概要
 3 個人情報保護法の現況
 4 個人情報保護法の課題

第4章 プライバシー保護法制の国際動向
 1 グローバルの中の日本
 2 米欧のデータ戦争
 3 自由と尊厳の衝突
 4 国境とプライバシー権

第5章 プライバシー権をめぐる新たな課題
 1 監視とプライバシー権
 2 身体とプライバシー権
 3 プライバシー権をめぐる諸政策


あとがき
参考文献一覧

著者略歴

著:宮下 紘
宮下 紘(みやした ひろし)
中央大学総合政策学部准教授。
2007年、一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。内閣府国民生活局個人情報保護推進室政策企画専門職、駿河台大学法学部専任講師等を経て現職。
専攻─憲法、情報法。
著書─『EU一般データ保護規則』(勁草書房、2018年)、『ビッグデータの支配とプライバシー危機』(集英社新書、2017年)、『事例で学ぶプライバシー』(朝陽会、2016年)、『プライバシー権の復権──自由と尊厳の衝突』(中央大学出版部、2015年)ほか。

ISBN:9784004318682
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:222ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF