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未来へつなぐ千年桜

著:大沼 英樹

紙版

内容紹介

「写真で腹くっつくなんね(写真でお腹はいっぱいにならない)」。東日本大震災で蘇った父の言葉。自分にできることは、それでも咲いた桜を人々の心に届けることだと信じ、著者は被災地を巡って桜を撮り続けてきました。

変遷する東北沿岸部の風景と困難を生き抜いた人々の言葉を織り交ぜながら、希望の象徴として人々を励まし続けてきた桜の10年を写真で記録したフォトエッセイ集。青森・岩手・宮城・福島の4県、30市町村の桜を収録。

目次

■桜の陰で

■2011 傷つきながらも咲いていた
いつもより濃い花の色 岩手県陸前高田市
夜明けの誓い 岩手県陸前高田市

■2012 存在 爪痕深き中に
命を救った神社の石段 岩手県大船渡市

■2013 見えないものと戦いながら
線量計の警告音 福島県南相馬市
畑とクロちゃん 福島県南相馬市
子どもたちの“花供養” 福島県南相馬市
伝統の蹄音(ていおん) 福島県南相馬市
津波がもたらしたもの 岩手県陸前高田市
海と生きる決意 岩手県大槌町
埋もれた桜 岩手県大槌町

■2014-2015 桜の下の笑顔
旧友との再会 宮城県亘理町
語り部タクシーの黒田さん 宮城県仙台市   
笑顔の桜 宮城県塩竈市

■2016-2017 復興の陰で 消えていく桜たち
消えゆく桜 宮城県南三陸町
桜を伐る気持ち 宮城県気仙沼市

■2018 希望を信じる
大空に向かって 福島県浪江町

■2019 取り残された場所を想う
夜の森の桜 福島県富岡町
日和山公園での再会 宮城県石巻市
時化11:25に向かって 宮城県石巻市

■2020 未来に手渡したい、桜と記憶
「桜の島」になる日 宮城県東松島市
震災は続いている 宮城県東松島市

■静かな桜 あとがきにかえて

著者略歴

著:大沼 英樹
山形県天童市のサクランボ農家の次男として生まれる。山形県立村山農業高等学校・林業科を卒業。その後仙台市の創表現専門学校est・スタイリスト科を卒業。1991年に写真家の宍戸清孝氏との出
会いにより写真の道へ。約7年間助手を務め独立。毎年春には全国の桜のある風景を撮影している。
個展多数開催。写真集に『お伽噺桜』『それでも咲いていた千年桜』『忘れえぬまた再びの千年桜』
『虹の贈りもの』(いずれも窓社)、『広瀬川~水は巡り人は巡り会う~』(プランニング・オフィス社)などがある。仙台市在住。2005年宮城県芸術選奨新人賞受賞。
個展多数開催。写真集に『お伽噺桜』『それでも咲いていた千年桜』『忘れえぬまた再びの千年桜』
『虹の贈りもの』(いずれも窓社)、『広瀬川~水は巡り人は巡り会う~』(プランニング・オフィス社)などがある。仙台市在住。2005年宮城県芸術選奨新人賞受賞。

付属物

0

ISBN:9784768314470
出版社:玄光社
判型:B5変
ページ数:192ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:AJC