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平凡社新書 967

満洲国

交錯するナショナリズム

著:鈴木 貞美

紙版

内容紹介

かつて中国東北部に建てられた日本の傀儡国家・満洲国。その実態は謎が多い。しかし、最新の研究に基づき、中国大陸における漢民族と満洲族、そして日本の軍部と政治派閥それぞれの立場、満洲国の存立基盤そのものである経済の実態、満洲国内の新聞・文芸・映画などの活発な活動に光をあてることで、ついに、その詳細な全体像が明らかにされてきた。
異なるナショナリズムの交錯が生んだ国家とは。東アジアに存在した異形の国の実態に迫る。

著者略歴

著:鈴木 貞美
1947年山口県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。国際日本文化研究センター及び総合研究大学院大学名誉教授。著書に『「生命」で読む日本近代』(NHKブックス)、『日本人の自然観』『『死者の書』の謎』『歴史と生命――西田幾多郎の苦闘』(以上、作品社)、『日本の文化ナショナリズム』『戦後思想は日本を読みそこねてきた』『日本語の「常識」を問う』『入門 日本近現代文芸史』『日記で読む日本文化史』『満洲国』(以上、平凡社新書)、『日本人の生命観』(中公新書)、『自由の壁』(集英社新書)などがある。

ISBN:9784582859676
出版社:平凡社
判型:新書
ページ数:356ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPC