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伝わる図面の描きかた 住宅の実施設計25の心構え

著:関本 竜太

紙版

内容紹介

設計意図が正しく伝わるよう綿密に気を配った図面は、施工のミスを防ぎ、工務店との関係性や施主の満足度を向上し、ひいては建築家自身の設計環境をも高める。本書は1軒の住宅を素材に、実施図面を描く際の心得や現場を見据えた工夫、設計にフィードバックするための勘所を、写真やありがちなエピソードも交えて解説する。

目次

KOTIについて
Ⅰ 伝わる図面を描くための心構え
1|線のメリハリは図面の生命線
2|仕様書は最小限に
3|図面情報はバイプレイヤーで決まる
4|読み手の読み方を想像する
5|ミスを前提にした描きかた
6|ダブルチェックでミスを見逃さない
Ⅱ 現場に正しく伝えるための工夫
7|把握情報は漏れなく盛り込む
8|意匠と設備の整合性を心がける
9|配置図は境界ポイントの設定から
10|配置図には周辺情報も忘れずに
11|立面図は描ききるが基本
12|特記仕様にノウハウを記載する
13|伝わる設備スペックを心がける
14|仕上げは決定を先送りしない
15|建具表は情報を集約する
16|矩計図はルールブック
17|現場との対話を織り込む
Ⅲ 設計にフィードバックするための勘所
18|快適な寸法は身体感覚から
19|設計に活かせる敷地写真の撮り方
20|正確な設計は敷地レベルの把握から
21|部屋は家具の配置で決まる
22|家電問題を設計で解決する
23|収納の決定に役立つ寸法単位
24|設計の伏線は床伏図で回収する
25|架構の整合性は軸組図で確認する
コラム
1|我々はどこを向いて仕事をするのか?
2|住宅はストーリーが大事
3|工務店とは対等に
4|リオタデザイン的設計とは?
5|真にサステイナブルな住まいとは
6|さらなる仕事の高みを目指して

著者略歴

著:関本 竜太
株式会社リオタデザイン代表
1971年埼玉県生まれ。1994年日本大学理工学部建築学科卒業。1994~99年エーディーネットワーク建築研究所。2000~01年フィンランド・ヘルシンキ工科大学(現アールト大学)留学。2002年2月リオタデザイン設立。2008年OZONE P1グランプリグランプリ受賞。2007~09年TEPCO快適住宅コンテスト作品部門入選。2014年住まいの環境デザインアワード優秀賞。日本大学理工学部非常勤講師。日本建築家協会(JIA)会員。北欧建築・デザイン協会(SADI)理事。単著に『上質に暮らす おもてなし住宅のつくり方』『建築知識2019年7月号―リオタデザイン関本竜太が教える木造住宅できるまで図鑑』、共著に『現場写真で学ぶ実施図面の描き方(建築設計シリーズ)』(いずれもエクスナレッジ)。

ISBN:9784761527655
出版社:学芸出版社
判型:B5
ページ数:120ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TNKP