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中公文庫

受難華

著:菊池 寛

紙版

内容紹介

【壇蜜さん推薦!】

「時に奔放、時に貞淑。今も昔も、女はしたたかで刺激的な生き物なんです。」



井の頭公園で〈秘密の結婚〉に及ぶ照子、道ならぬ恋に胸を焦がす寿美子、結婚後に夫の秘め事を知る桂子。女学校の仲良し三人組の波瀾に満ちた恋愛と結婚、そして受難の果てに訪れる悟りとは――。大正末期に婦人誌で連載されて絶大な人気を博した、『真珠夫人』と並ぶ代表作。〈解説〉酒井順子

著者略歴

著:菊池 寛
菊池寛

一八八八年(明治二十一)香川県生まれ。本名・寛(ひろし)。第一高等学校を中退後、京都帝国大学英文科に入学。芥川龍之介、久米正雄らと第三次、第四次『新思潮』に参加。京大を卒業後、時事新報社に勤務するかたわら小説を発表、『無名作家の日記』『忠直卿行状記』『恩讐の彼方に』などで世評を得る。一九二〇年(大正九)に発表した『真珠夫人』が成功をおさめ、以後、約五十篇に及ぶ通俗小説を発表。その他の小説・戯曲に『父帰る』『藤十郎の恋』『蘭学事始』『入れ札』などがある。雑誌『文藝春秋』の創刊、文藝家協会の設立、芥川賞・直木賞の創設、映画事業への参画など、多方面に活躍した。一九四八年(昭和二十三)死去。

ISBN:9784122070165
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:520ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ