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世界のワイン図鑑

第8版

著:ヒュー・ジョンソン
著:ジャンシス・ロビンソン
監:山本 博

紙版

内容紹介

1971年に初版された本書は、ワイン産地と最新の傾向を、精密で洗練された地図によって明快かつ正確に表現した画期的な書籍だった。
葡萄畑と畑のある村々、その風景とテロワールなど、本書を開けばこれら全てを目で見て理解し、記憶にとどめることができるようになった。
この半世紀の間、ワインの品質が向上しただけでなく、産地の重要性も増すばかりで、そうした複雑な状況を理解するうえで、本書は非常に多くの情報を提供し続けてきた。これまでに15カ国語に翻訳されて470万部を売り上げ、ワインを地理的な側面から深く本質を考察した本として、最も権威のある指南書となっている。今回の第8版は徹底して最新情報に改められ、本書を初めて手にとる読者をワインの壮大な世界へと導き、旧版からおなじみの読者を新たな境地へと招いてくれることだろう。

前回の第7版が発行された2014年以降、世界のワインシーンは多くの面で大いに変化してきた。気候変動の影響、持続可能なワイン造りへの取り組み、多数の新技術、ワインスタイルの志向とワイン造りの傾向など、本書はいずれも今日のワイン愛好家達の興味を大いにそそる情報全てを網羅している。大幅に刷新された冒頭の章「ワインの基本」は、読者の理解をより深めるのに役立つだろう。
現代のワイン科学は劇的な躍進を遂げ、あらゆる産地に影響を与えている。本書では新たに、各産地の緯度や気象データおよび生産される葡萄品種を表にまとめて紹介している。
これまでも『世界のワイン図鑑』は精緻かつ美しい地図で知られてきたが、第8版では230葉もの地図が収載されている。一部の産地については土壌の分布図もあり、ワインとその出生地との関係を理解するのに役立つ。地図には要注目の生産者やお勧めの施設等の情報についても引き出し線で注釈を付してある。

目次

はじめに─ヒュー・ジョンソン
序論─ジャンシス・ロビンソン
ワインの基本/ワインの歴史/ワインとは何か/葡萄という樹/葡萄品種/温度と日照/ワインと水分/気候変動の影響/テロワール/葡萄畑の土壌/害虫と病気/葡萄畑をつくる/葡萄畑の1年/ワインの造り方/オークという選択/ワインの打栓方法/ワインと歳月/原産地呼称統制法/ラベルの読み方/テイスティング方法/ワインの供し方/ワインの価格/世界のワイン事情

世界各地のワイン
フランス
ブルゴーニュ/コート・ドール/コート・ド・ボーヌ南部/コート・ド・ボーヌ中央部/コート・ド・ボーヌ北部/コート・ド・ニュイ南部/コート・ド・ニュイ北部/コート・シャロネーズ/マコネ/プイィ・フュイッセ/ボジョレ/クリュ・ボジョレ/シャブリ/シャブリの中心部/シャンパーニュ/シャンパーニュの中心部/ボルドー/ボルドー:品質と価格/メドック北部/サンテステフ/ポイヤック/サンジュリアン/メドック中央部/マルゴーとメドック南部/グラーヴとアントル・ドゥ・メール/ペサック・レオニャン/ソーテルヌとバルサック/右岸/ポムロール/サンテミリオン/南西地方のワイン/ロワール川流域/アンジュー/ ソミュール/シノンとブルグイユ/ヴーヴレとモンルイ/サンセールとプイィ/アルザス/アルザスの中心部/北部ローヌ川流域/コート・ロティとコンドリウ/エルミタージュ/南部ローヌ川流域/南部ローヌ川流域の中心部/シャトーヌフ・デュ・パプ/ラングドック西部/ラングドック東部/ルーシヨン/プロヴァンス/
バンドール/コルシカ島(コルス島/)ジュラ、サヴォワ、ビュジェイ

イタリア
イタリア北西部
ピエモンテ/バルバレスコ/バローロ/イタリア北東部/トレンティーノとアルト・アディジェ/ヴェローナ/フリウリ
イタリア中央部
マレンマ/キアンティ・クラシコ/モンタルチーノ/モンテプルチャーノ/ウンブリア
イタリア南部
シチリア島/サルデーニャ島

スペイン
スペイン北西部
リアス・バイシャス/リベラ・デル・ドゥエロ/トロとルエダ/ナバラ/リオハ/カタルーニャ/プリオラート/アンダルシア-シェリーの産地

ポルトガル
ヴィーニョ・ヴェルデ/ドウロ渓谷/ポートのロッジ/リスボンとセトゥバル半島/バイラーダとダン/アレンテージョ/マデイラ

ドイツ
アール/モーゼル/ザール/モーゼル中流:ピースポート/モーゼル中流:ベルンカステル/ナーエ/ラインガウ/ラインヘッセン/ファルツ/バーデンとヴュルテンベルク/フランケン

その他のヨーロッパ諸国
イングランドとウェールズ/スイス/ヴァレー、ヴォー、ジュネーヴ/オーストリア/ヴァッハウ/クレムスタールとカンプタール/ブルゲンラント/ハンガリー/トカイ/チェコ共和国とスロバキア共和国/バルカン半島西部の諸国/スロヴェニア/クロアチア/ルーマニア/ブルガリア/黒海沿岸とコーカサス地方の諸国/ジョージア/ギリシャ/ペロポネソス半島/キプロス/トルコ/レバノン/イスラエル/

北アメリカ
カナダ/ブリティッシュ・コロンビア州/オンタリオ州/太平洋岸の北西部/ウィラメット・ヴァレー/ワシントン州/カリフォルニア州/メンドシーノとレイク/ソノマ北部/ソノマ南部とカーネロス/ナパ・ヴァレー/セント・ヘレナ/ラザフォードとオークヴィル/スタッグス・リープ/サンフランシスコ湾南部/
シエラ・フットヒルズ、ローダイ、デルタ区域 /セントラル・コースト/ヴァージニア州/ニューヨーク州/南西部の州/
メキシコ
南アメリカ
ブラジル/ウルグアイ/チリ/アルゼンチン

オーストラリアとニュージーランド
オーストラリア
西オーストラリア州
マーガレット・リヴァー
南オーストラリア州
バロッサ・ヴァレー/エデン・ヴァレー/クレア・ヴァレー/マクラーレン・ヴェールとその近郊/アデレード・ヒルズ/クナワラ/ヴィクトリア州/モーニントン半島/ヤラ・ヴァレー/ニュー・サウス・ウェールズ州/タスマニア州/

ニュージーランド
ホークス・ベイ/ワイララパ/カンタベリー/マールボロ/セントラル・オタゴ/

南アフリカ共和国
ケープタウン/スワートランド/ステレンボッシュ/ケープ・サウス・コースト

アジア
日本/中国/
総合索引
地名索引

著者略歴

著:ヒュー・ジョンソン
最初の著書『Wine』以来50 年以上にわたってワインに関する執筆の世界を様々な新しい方向へと導いてきた。『The World Atlas of Wine』、『Wine Companion』(現在第6 版)、累計1200 万部を売り上げている年刊『PocketWine Book』( 1977 年初刊)、2005 年刊行の回想録『A Life Uncorked』は全てベストセラーになっている。真摯で博識ながらもユーモラスで気取りのない、彼ならではのワインへの取り組みは、世界中のワイン愛好家に賞賛されている。彼にかかれば複雑なテーマも分かりやすく楽しめるものになる。ワイン以外に園芸にも造詣が深く、著作もある。ワインと園芸を合わせた著書の発行部数は累計で1900万部以上にもなり、様々な賞を獲得している。2003 年、フランスのシラク元大統領から国家功労勲章シュヴァリエに叙される。さらに2007 年にワイン造りと園芸への貢献を認められて大英帝国勲章(OBE)を授与された。
著:ジャンシス・ロビンソン
英ワイン雑誌『デキャンタ』で、「世界で最も尊敬を集めるワイン・ライターでありジャーナリスト」と絶賛されている。フィナンシャル・タイムズ紙でワインコラムを執筆する。本書以外にも『The Oxford Companion to Wine』や『Wine Grapes』といった名著に携わる他、実用性に優れたワインガイド『The 24-Hour Wine Expert』( 2016 年刊)でも話題を呼んだ。「彼女が語るとワイン界が息を飲んでその言葉に注目する」( USAトゥデイ紙)、「屈指の人気を誇るワイン・ライター」(プレイボーイ誌)などと絶賛されているジャンシスは1984 年、ワインの製造・販売業者以外で初めてマスター・オブ・ワインの資格を獲得、また2003 年には大英帝国勲章( OBE)を授与された。英国王室のワイン・アドバイザーも務めている。2016 年、フランスの農業功労勲章の役員に任命されたのに続いてドイツ・プレディカーツワイン生産者協会(VDP)からも最高栄誉賞を受賞し、前受賞者のヒュー・ジョンソンから表彰された。ジャンシス・ロビンソンのウェブサイトhttps://www.jan…
監:山本 博
弁護士、日本輸入ワイン協会会長、フランス食品振興会主催の世界ソムリエコンクール日本代表審査委員。永年にわたり生産者との親交を深め、豊富な知識をもとに、ワイン関係の著作・翻訳を著すなど日本でのワイン普及に貢献する。主な著書に『シャンパン大全』『ワインの世界史』(ともに日経ビジネス人文庫)、『歴史の中のワイン』(文春新書)、『チリワイン』(ガイアブックス)、主な監修書に『世界のワイン図鑑 第7 版』(ガイアブックス)ほか多数。

ISBN:9784866540443
出版社:ガイアブックス
判型:A4変
ページ数:416ページ
定価:13000円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDCT