うたかたの国
日本は歌でできている
著:松岡 正剛
紙版
内容紹介
物語も、日記も、信心も、国学も、日本はいつも歌とともにあった。歌は、日本語の苗床であり、大切なものを保持しておく情報編集装置だったー…日本的構想の起源をみる、松岡正剛詩歌論30余冊をリミックス。『にほんとニッポン』の文学版。
目次
【目次より】
まえがき
ひぃ─うたの苗床─◉音と声と
五七の韻律/ オノマトペの凄み/ 語り部の時代…
ふぅ─記紀万葉のモダリティ─◉古代
『古事記』『日本書紀』の意図と様式
万葉仮名システム/ 人麻呂の「阿騎野の冬猟歌」…
みぃ─仮名とあわせと無常感─◉平安
貫之登場、道真退場/ 清少納言の「あてなるもの」
読経の真行草…
よ ─百月一首─◉うたの幕間
闇夜と月の詩歌
いつ─数寄の周辺─◉中世
『百人一首』の真相/ 芸能ディレクター集団「時衆」
幽玄の本質…
むぅ─道行三百年─◉近世
芭蕉の革命/『源氏』の病/「心中」弾圧と新内…
なな─封印された言葉─◉近現代
漢詩の漱石/ 与謝野晶子に脱帽/ 寺山修司の唄いかた…
あとがき