出版社を探す

音楽好きな脳 ~人はなぜ音楽に夢中になるのか~

新版

著:ダニエル・J・レヴィティン
解説:柏野 牧夫
訳:西田 美緒子

紙版

内容紹介

「これは音楽と脳がどのように共進化してきたかの物語だ」
全米で長年にわたってベストセラー入りし続ける話題作の日本語新版。レコード・プロデューサーから音楽認知神経科学者に転身した著者が語る、音楽と脳と人間を巡る知的冒険。

「レコード・プロデューサーから認知心理学者に転身した著者が、科学の話題を詳細に解説していく手際が実に見事。」――ニューヨーク・タイムズ
「音楽と記憶の深い結びつきを踏査して、音楽の魅力を損なうことなく、その不思議な魔力を測り尽くす。」――ロサンゼルス・タイムズ
「アーティストと聴衆が目指す究極の一体感――この著者は、読者にそれと同じ思いを味わわせてくれる。」――シアトル・タイムズ
「異色のキャリアの著者が、心とメロディーの関係について鋭い洞察を与えてくれる。」――サイエンティフィック・アメリカン

目次

はじめに 音楽が好きで科学も好き――なぜこの二つを結びつけたいのか
第1章 音楽とは何か?――ピッチから音色まで
第2章 足で拍子をとる――リズム、音の大きさ、ハーモニーを聞き分ける
第3章 幕の向こうで――音楽とマインドマシン
第4章 期待――リスト(とリュダクリス)の音楽に期待するもの
第5章 名前を知っているなら、電話番号は自分で調べて――音楽をどうカテゴリー化するのか
第6章 デザートが済んでも、クリックはまだ四つ先の席にいた――音楽、感情、そして爬虫類脳
第7章 何が音楽家を育てるか?――専門技術を分析する
第8章 私のお気に入り――好きな音楽を好きになる理由
第9章 音楽を生み出す本能――進化のナンバーワン・ヒット

謝辞
補説A 音楽を聴く脳/補説B 和音(コード)とハーモニー
解説 柏野牧夫(聴覚認知科学者)
訳者あとがき
参考文献
人名索引/事項索引


※本書は2010年に白揚社より同名のタイトルで刊行された作品に、新規に解説を付し、一部訳語を改め、参考文献リストを全件掲載したものです。

著者略歴

著:ダニエル・J・レヴィティン
[著者]ダニエル・J・レヴィティン Daniel J. Levitin
認知心理学者・神経科学者。ベストセラー作家の一面ももつ。サンフランシスコを本拠地とするミネルヴァ大学の芸術・人文科学創設学部長、マギル大学の心理学・神経科学名誉教授を務める。著書に『「歌」を語る:神経科学から見た音楽・脳・思考・文化』(スペースシャワーネットワーク)、『The Organized Mind』(未邦訳)、『武器化する嘘:情報に仕掛けられた罠』(パンローリング株式会社)、最新作の『Successful Aging: A Neuroscientist Explores the Power and Potential of Our Lives』(未邦訳)がある。ロサンゼルスとサンフランシスコ・ベイアリアを行き来しながら活動を続けている
解説:柏野 牧夫
1964年、岡山県生まれ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(心理学)。 日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所柏野多様脳特別研究室長・NTTフェロー、東京大学大学院教育学研究科客員教授。2016年文部科学大臣表彰科学技術賞受賞。著書に『音のイリュージョン~知覚を生み出す脳の戦略~』(岩波書店)、『空耳の科学―だまされる耳、聞き分ける脳』(ヤマハ)他。
訳:西田 美緒子
翻訳家。津田塾大学英文学科卒業。訳書に、『ミスタッチを恐れるな』(ヤマハ)、『細菌が世界を支配する』(白揚社)、『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』(河出書房新社)、『猫はこうして地球を征服した』(インターシフト)、『月の科学と人間の歴史』(築地書館)、『なんでも「はじめて」大全』(東洋経済新報社)他。

ISBN:9784636975918
出版社:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
判型:4-6
ページ数:392ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVA