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日経プレミアシリーズ

残念な介護 楽になる介護

著:井戸 美枝

紙版

内容紹介

「小規模多機能型居宅介護」で仕事と両立が可能に!
1人で負担を抱え込まず、公的制度やサービスを使い倒すノウハウを専門家が徹底解説。

 介護でよくある失敗をストーリー形式で紹介し、周囲と協力しながら介護を楽にする解決策を明らかに。在宅介護を可能にするさまざまなサービス、費用負担を軽減するノウハウ、介護離職を防ぐ休業制度、困ったときの相談先など、便利な公的制度やサービスの活用方法を具体的に解説します。

目次

第1章 介護は突然やってくる
親が倒れた場合に備えておくこと
高額の医療費は安くできる
介護の手続きは入院中に行う
まずは「地域包括支援センター」に相談
要介護認定の申請から認定までの流れ
介護サービスを受けるまでにやっておくこと
介護保険で受けられる在宅サービス
親の個人情報を聞き出すタイミング
相談できる場所を知っておこう

第2章 認知症はなかなか気がつかない
6〜7人に1人は認知症になる
代表的な認知症の種類
認知症に気づくためのチェックリスト
「グループホーム」を利用する
認知症の親が与えた損害を補償する保険

第3章 認知症になった親の財産を守る
銀行から親のお金が引き出せない場合も
社協の「日常生活自立支援事業」を活用する
親の判断能力低下に対応する3つの制度
認知症になる前に「任意後見」で備える
認知症になったら「法定後見」制度に頼る
「家族信託」で財産の行く先を生前に決める
親のお金が使える新サービス

第4章 高齢者施設に入るべきか、入らざるべきか
高齢者施設の種類とかかる費用
介護の費用を安くする制度
高齢者施設 5つのチェックポイント
予算の立て方と施設の選び方

第5章 自宅での介護はどこまで可能か
在宅医療を行えるかかりつけ医と連携する
介護保険外でも使えるサービスは多い
遠距離介護の切り抜け方
コロナ禍、災害、悪徳商法にどう対応するか
自宅での最期を希望したときの3つの対策
1人在宅死を可能にする方法

第6章 便利な居宅介護サービスを使い倒す
「小規模多機能型居宅介護」のメリット
「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」で在宅介護を楽に
ショートステイの上手な使い方と注意点
介護の「困った」を解消するツール
誰かに相談したいときに行く場所
家族が疲れ果ててしまわないように
ケアマネジャーや事業所は変更できる

第7章 親の介護は親のお金でまかなう
介護に使える親の資産をチェックしよう
年金込みで1カ月の収入がいくらになるのか
生活費を見直して減らす
年金をできる限り増やす方法
両親どちらかが亡くなった後にもらえる遺族年金の額は?

第8章 介護費用を節約できる制度
扶養家族と社会保険の関係
家計が別なら「世帯分離」で介護費と医療費を安くする
確定申告で税金を取り戻す
親の家を現金化する3つの方法
自宅を売却したくない人は「マイホーム借り上げ制度」
介護費用がなくて困ったら自治体に相談
社会福祉協議会「生活福祉資金貸付制度」を活用
民間介護保険で介護のお金に備える

第9章 どうすれば介護離職を避けられるか
介護離職は「介護破産」の入り口
「最期ぐらい親孝行したい」が仇になる
仕事と介護を両立する制度
本当に介護が理由で辞めたいのか
「小規模多機能型居宅介護」で安心して仕事に出る
「自分が面倒をみなければ」と思い込まない
困ったときはどこに相談すればよいのか

終章 介護保険制度の未来はどうなるか ──2021年度介護保険法改正
見直される介護サービス、重くなる介護保険料
介護保険法改正 3つのポイント
先送りされた検討事項にも注目

著者略歴

著:井戸 美枝
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー、産業カウンセラー
神戸生まれ。関西大学社会学部卒業。1990年、井戸美枝事務所を設立。2013~19年、社会保障審議会「企業年金部会」委員。2019年から同「企業年金・個人年金部会」委員。
著書に『図解 2021年度 介護保険の改正 早わかりガイド』『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』『大図解 届け出だけでもらえるお金』『「このままじゃ老後の資金が足りない!!」と不安になったら読む「お金」徹底見直し術』『定年男子 定年女子』(共著)など多数。オンライン講座にも力を入れている。

ISBN:9784532264512
出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:850円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS