出版社を探す

講談社文庫

雷雲の龍 会津に吼える

著:吉川 永青

紙版

内容紹介

名誉を捨て、義を貫く!

講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。
幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。
世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。

慶応四年(1868年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。
門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。
ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。
時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。
ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。
平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!

著者略歴

著:吉川 永青
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。16年『闘鬼 齋藤一』で第4回野村胡堂賞受賞。7人の作家による“競作長篇”『決戦! 関ヶ原』『決戦! 関ヶ原2』『決戦! 三國志』『決戦! 川中島』『決戦! 賤ヶ岳』にも参加している。他に、『関羽を斬った男』『治部の礎』『裏関ヶ原』『孟徳と本初 三國志官渡決戦録』『海道の修羅』『龍の右目 伊達成実伝』『老侍』『奪うは我なり 朝倉義景』『第六天の魔王なり』などがある。

ISBN:9784065221570
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ