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核廃絶 諸宗教と文明の対話

著:上智大学カトリック・イエズス会センター
著:島薗 進

紙版

内容紹介

平和な日常と人類の未来を保障するために、現代を生きる私たちにとって最大かつ喫緊の課題である「核廃絶」。その実現に向けて、宗教はどんな役割を果たしうるのか。様々な宗教を背景に平和・非核を追求する活動に取り組む宗教者・研究者らが語り合ったシンポジウムの記録。教皇フランシスコの二〇一九年来日時のメッセージも収録。

目次

まえがき……………島薗 進

Ⅰ 核廃絶への道
 核兵器廃絶の人道的要請……………ティルマン・ラフ
 核のない北東アジアへ――核兵器禁止条約の役割……………ケビン・クレメンツ
 核廃絶とローマ・カトリック……………光延一郎

Ⅱ 祈りと被爆証言
 平和のための祈り……………ホアン・アイダル
 〈被爆証言〉 平和をつくり出す人たち――心の中に平和を……………近藤紘子
 〈被爆証言〉 だから、バトンを受け取った――被爆した祖父の小さな一歩……………白神亜礼

Ⅲ 平和、非核、人類文明の未来――宗教者・研究者による対話
 対話のはじめに……………島薗 進
 人の心の中に平和の砦を――立正佼成会の核廃絶への取り組み……………庭野光祥
 生命の尊厳、平和の文化を求めて――創価学会の核兵器廃絶への取り組み……………寺崎広嗣
 平和と統一、和解への課題――韓国における核問題とキリスト教会……………チョン・チュジン
 「総被曝」の危機の時代に――原発銀座・若狭からの報告……………中嶌哲演

 ディスカッション 司会=島薗 進
  川本隆史、ケビン・クレメンツ、庭野光祥、寺崎広嗣、チョン・チュジン、中嶌哲演
 閉会の挨拶……………佐久間勤
 平和を実現すること――シンポジウムをふりかえって……………サリ アガスティン

Ⅳ 教皇フランシスコ日本での三つのメッセージ
 核兵器についてのメッセージ――長崎・爆心地公園にて(二〇一九年一一月二四日)
 平和のための集い――広島・平和記念公園にて(二〇一九年一一月二四日)
 上智大学訪問(二〇一九年一一月二六日)

解 説 平和を求める宗教者・研究者の対話・協力の新たな展開……………島薗 進

著者略歴

著:島薗 進
島薗 進(しまぞの すすむ)
1948年生まれ.宗教学者.上智大学グリーフケア研究所所長.東京大学名誉教授.専門は日本宗教史.日本宗教学会元会長.主な書に,『神聖天皇のゆくえ』(筑摩書房),『宗教学の名著30』(ちくま新書),『国家神道と日本人』(岩波新書)がある.

ISBN:9784000614375
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:228ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS