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人形つかいマリオのお話

著:ラフィク・シャミ
訳:松永 美穂
絵:たなか 鮎子

紙版

内容紹介

「おとぎ話の名手」として知られる
ラフィク・シャミが贈る
人形つかいとあやつり人形たちの
友情の物語

「もう、糸につながれているのはいや!」
ハサミで糸を切ってしまった
あやつり人形たちが
はじめたことは……?

人形つかいのマリオは、
あやつり人形たちといっしょに
国じゅうを旅して、
自分で作ったお話を、
人形劇として演じていました。

でも、マリオが人気者になり、
同じ芝居を何百回もくり返すようになると、
人形たちはうんざりしてきました。

ある晩、王妃役の人形が、
ハサミで自分の糸を切ってしまい…? 

「物語の名手」として知られるシャミが贈る、
人形つかいと人形たちの友情の物語。

人形劇のストーリーとして
作中で語られるおとぎ話も楽しい。

挿絵多数。

著者略歴

著:ラフィク・シャミ
1946年生まれのシリア出身のドイツ語作家。1971年にドイツに亡命後、80年代からドイツ語で著作を始める。自伝的な物語集「蝿の乳しぼり」(西村書店)、両親の故郷に伝わるおとぎ話をもとにした「マルーラ村の物語」(西村書店)、8つの賞を受賞した自伝的長編「片手いっぱいの星」(岩波書店)などで人気を博し、「千夜一夜物語」を思わせるおとぎ話「夜の語り部」(西村書店)は20以上の言語に翻訳され、ベストセラーとなった。児童文学への貢献に対し、ドイツ・アカデミー児童文学大賞を受賞している。
訳:松永 美穂
1958年愛知県生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学、ハンブルク大学に入学。早稲田大学大学院教授。訳書にシャミ「夜の語り部」(西村書店)、ベストセラーとなったシュリンク「朗読者」(新潮社)、リルケ「マルテの手記」(光文社)、「シュトルム「みずうみ/人形使いのポーレ」(光文社)、プレスラー「マルカの長い旅」(徳間書店)、レムケ「母さんがこわれた夏」(徳間書店)など多数。
絵:たなか 鮎子
1972年福岡県生まれ。ロンドン芸術大学チェルシー校大学院修了。パリ在住。2000年ボローニャ国際児童図書展絵本原画展入選。絵本の作品に「クリスマスマーケットのふしぎなよる」(講談社)「ルナのたまごさがし」(フレーベル館)、「かいぶつトロルのまほうのおしろ」(アリス館)、挿絵に「魔法が消えていく……」(徳間書店)など。

ISBN:9784198651978
出版社:徳間書店
判型:A5
ページ数:120ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB