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角川文庫

新訳 リア王の悲劇

著:シェイクスピア
訳:河合 祥一郎

紙版

内容紹介

引退を決意した古代ブリテンの老王リア。財産分与のため三人の娘に自分への愛を競わせるが、美辞麗句を嫌う三女コーディーリアに激怒し勘当する。だが長女と次女の結託により、自らも嵐の中へ閉め出されてしまう。全てを奪われたリアは絶望の旅の途上、欲望と裏切り、飢えと苦しみ、真の忠誠と愛に気づくが――。シェイクスピア四大悲劇の中で最も悲劇的と言われる傑作。改訂版の全訳に初版の台詞、徹底解説を付した完全版!

【目次】
新訳 リア王の悲劇
詳注
クォート版にあるが、フォーリオ版で削除された台詞一覧
クォート版になく、フォーリオ版で追加された台詞一覧
『レア王年代記』、トルストイ、オーウェルについて
訳者あとがき

【翻訳 河合祥一郎】
1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学教授。イギリス演劇・表象文化論専攻。日本シェイクスピア協会会長(2019‐20年)。著書にサントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』(白水社)『シェイクスピア 人生劇場の達人』(中公新書) など。角川文庫・角川つばさ文庫で『不思議の国のアリス』『ドリトル先生』『ナルニア国物語』シリーズなど児童文学新訳も刊行中。戯曲に『国盗人』『家康と按針』『ウィルを待ちながら』『不破留寿之太夫』(文楽)などがある。
シェイクスピア作品は、そもそも舞台の脚本であるゆえ、台詞に独特の韻を踏んでいるのが大きな特徴。新訳シェイクスピアのシリーズでは、その原文が持っているリズムを日本語でも味わえるように、こだわり抜いているのが最大の特徴。読み易く、かつ格調高い、画期的新訳となっている。舞台や朗読で聞くと、その良さをさらに体感できる。それぞれの作品を読み解く渾身の解説も必読!

著者略歴

著:シェイクスピア
1564年イギリス・ストラットフォード生まれ。1592年頃にロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。およそ20年間劇作に専念し名をなす。1616年没。
訳:河合 祥一郎
1960年生まれ。東京大学及びケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。イギリス演劇・表象文化論先行。サントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』はじめ関連の研究書や翻訳書多数。気鋭のシェイクスピア研究者の一人である。

ISBN:9784041087923
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD