内容紹介
アメリカの民主・共和の二大政党は、世界の中で極めて異質だ。実は両党は、地域の政党組織の連合体に過ぎず、党首、恒常的な綱領、党議拘束も原則ない。他方で、地方政治家、政府高官、裁判官など隅々にまで浸透し、いずれかの党派であることが当然とされる。両党は法によって優遇されてもいる。本書は、支持層・基盤を変えながら二大政党が制度化していく歴史を辿り、大統領を通して語られてきたアメリカ政治の本質を描く。
著者略歴
著:岡山 裕
岡山 裕(おかやま・ひろし)
1972(昭和47)年兵庫県生まれ.95年東京大学法学部卒、同年同大学院法学政治学研究科助手.96年コーネル大学歴史学部客員研究員.2000年東京大学大学院法学政治学研究科講師.2002年東京大学大学院総合文化研究科講師(地域文化研究専攻).04年同助教授.07年慶應義塾大学法学部政治学科准教授,11年より同教授.博士(法学・東京大学).専攻・アメリカ政治,政治史
.著書『アメリカ二大政党制の確立――再建期における戦後体制の形成と共和党』(東京大学出版会、2005年/アメリカ学会清水博賞受賞)
共編著
『専門性の政治学――デモクラシーとの相克と和解』(ミネルヴァ書房,2012年)
『アメリカの政治』(弘文堂,2019年)
ISBN:9784121026118
。出版社:中央公論新社
。判型:新書
。ページ数:288ページ
。定価:880円(本体)
。発行年月日:2020年10月
。発売日:2020年10月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH。