昭和・平成を駆け抜けた 長距離鈍行列車
著:山田 亮
紙版
内容紹介
著者「まえがき」より
長距離鈍行は明治時代、わが国に鉄道が出現し、全国各地に延伸されて鉄道網ができあがった時代から運行され、
旅客だけでなく郵便物や新聞、雑誌、出版物も迅速に全国各地に届け、情報伝達にも大きな役割を果たしていた。
このように長距離鈍行は華やかな特急、急行列車の影に隠れた地味な存在だが、鉄道の歴史とともにあったと言っても過言ではない。
客車による長距離鈍行は昭和50年代まで全国各地を走り、荷物、郵便車も連結した縁の下の力持ち的な存在だった。
本書はこの長距離鈍行列車について、その歴史を考察するとともに、過去に運転されていた「名物鈍行列車」を取り上げるものである。
あわせて「今でも走る長距離鈍行」や鈍行乗り継ぎの乗車ルポも紹介し、その魅力をお伝えする。