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行為論からみる社会学

危機の時代への問いかけ

編著:中村 文哉
編著:鈴木 健之
他著:宇都宮 京子

紙版

内容紹介

いまこそ行為論を問い直す
いま、危機の時代における行為論から、私の主観的意味構成を基点として、「死」から「国家」の問題までをどのように論ずることができるのか? ヴェーバーに代表される行為論の社会的背景を探りつつ、行為論がいかなる論拠の上に成立し展開したかを丹念にたどるとともに、「行為論のフロンティア」を拓く野心的な試み!

目次

序 論 危機と社会的行為論 (中村 文哉)
      ――社会理論における社会的行為論の位置とその今日的意義――

    第Ⅰ部 社会的行為論の展開

第1章 ヴェーバー「理解社会学」の基礎構造 (宇都宮 京子)
第2章 社会現象学序説 (佐藤 嘉一)
      ――生活世界の構造と言語の問題――

    第Ⅱ部 行為論の理論系譜

第3章 危機と〈忘れられた行為者〉 (中村 文哉)
      ――シュッツ・パーソンズ問題を問い直す――
第4章 社会的行為論の構造 (鈴木 健之)
      ――理論と社会の相対化――
第5章 ゴッフマン理論とガーフィンケルのエスノメソドロジー (小島 奈名子)
      ――相対的理解をめざして――

    第Ⅲ部 社会の危機と死の行為論――行為論のフロンティアをめざして1――

第6章 〈死〉の行為論 (張江 洋直)
      ――人称的世界において〈死〉はどのように現象するのか――
第7章 社会的世界の時間的構成 (浜 日出夫)
      ――喪のある景色――

    第Ⅳ部 国家としての行為論――行為論のフロンティアをめざして2――

第8章 行為論から見た国家 (佐藤 成基)
      ――ヴェーバー『社会学の根本概念』から国家を考える――
第9章 相互行為論と社会学的国家論の交点とその先 (西原 和久)
      ――琉球/沖縄からの社会学理論的展開へ――

著者略歴

編著:中村 文哉
山口県立大学社会福祉学部教授
編著:鈴木 健之
立正大学文学部社会学科教授
他著:宇都宮 京子
東洋大学社会学部教授

ISBN:9784771033559
出版社:晃洋書房
判型:A5
ページ数:258ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB