出版社を探す

他性と場所 Ⅱ―《自然の現象学》第六編―

著:中 敬夫

紙版

内容紹介

〈自ずから然り〉という意味での「自然」の機序を明らかにした《自然の現象学》の完結篇。「他」およびそれらがそこにおいて出会われる「場所」について,近世哲学における他者問題の源流とされるフィヒテと,生涯にわたり「場所」について思索し続けた西田の理論を手掛かりに探究。

目次

第一章 初期フィヒテにおける他性の問題〈br〉
第二章 中期フィヒテと神の他性の問題構制〈br〉
第三章 後期フィヒテにおける他性の問題〈br〉
第四章 後期フィヒテにおける他性の問題に関する附論〈br〉
第五章 西田哲学における他者と場所との問題構制―論孜《場所》と《私と汝》とを中心に―〈br〉
第六章 作るものと作らないもの―西田哲学における自然と歴史の問題構制をめぐって―〈br〉

著者略歴

著:中 敬夫
1955年大阪府生まれ。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程学修退学。1988年フランス政府給費留学生としてフランスに留学(ボルドー第三大学博士課程)。1991年パリ第四(ソルボンヌ)大学博士課程修了(博士号取得)。現在,愛知県立芸術大学美術学部教授。〈br〉
主な著書として,『メーヌ・ド・ビラン―受動性の経験の現象学―』(世界思想社,2001年),『自然の現象学―時間・空間の論理―』(世界思想社,2004年),『歴史と文化の根底へ―《自然の現象学》第二編―』(世界思想社,2008年),『行為と無為―《自然の現象学》第三編―』(萌書房,2011年),『身体の生成―《自然の現象学》第四編―』(萌書房,2015年),『他性と場所Ⅰ―《自然の現象学》第五編―』(萌書房,2017年) ほか〈br〉
主な訳書として,ミシェル・アンリ『身体の哲学と現象学』(法政大学出版局,2000年),ミシェル・アンリ『受肉』(法政大学出版局,2007年),ディディエ・フランク『ハイデッガーとキリスト教―黙せる対決―』(萌書房,2007年)ほか〈br〉

ISBN:9784860651411
出版社:萌書房
判型:A5
ページ数:640ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年09月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTK