歴史文化ライブラリー 510
仏都鎌倉の一五〇年
著:今井 雅晴
紙版
内容紹介
初めて成立した武士政権は、京都と決別した新しい仏教を取り入れた。本拠の鎌倉は、地域や国境を越えて新たな宗派を唱える意欲的な僧侶たちが集まり繁栄を遂げた。幕府の指導者たちは、そうした仏教の助けを借りつつ政治課題にどう取り組んでいったのかを、僧侶たちの足跡や宗派の特色とともに描く。鎌倉にもたらされた仏教思想や文化にも触れる。
目次
仏都鎌倉―プロローグ/仏都鎌倉の創立(鎌倉幕府の成立と課題および方向性/源頼朝の神社充実・寺院建立/北条時政と願成就院の創立/北条政子と僧侶たち/北条義時の寺院建立)/仏都鎌倉の発展(承久の乱と幕府の勝利/北条泰時と法然の門弟との交流/北条泰時と御成敗式目・式目追加)/仏都鎌倉の日本支配(北条時頼の課題/時頼と僧侶たち)/仏都鎌倉と蒙古襲来(北条時宗の課題/蒙古の襲来/時宗と僧侶たち)/仏都鎌倉の滅亡(北条貞時の時代―幕府の衰退/最後の執権北条高時)/仏都鎌倉の終焉―エピローグ