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祥伝社新書

一九四四年の東條英機

著:岩井 秀一郎

紙版

内容紹介

「一九四四年の東條英機」から、近代日本の問題点が見えてくる
明治維新から敗戦までの77年間、そのなかで、1944年は近代日本の矛盾を東條英機が体現した年だった。つまり、東條が首相・陸相・参謀総長を兼任した数カ月を追うことで、近代日本の問題点が見えてくる。はたして、東條は「独裁者」だったのか。なぜ、この措置を取らねばならなかったのか。東條の参謀総長兼任を焦点として、「日本の失敗」について見ていきたい。(はじめに・本文より抜粋)

目次

はじめに――日本近代史における一九四四年
第一章 反長州閥の血 1855~1913年
第二章 栄達、そして開戦へ 1914~1943年
第三章 東條包囲網 1943年
第四章 集中する権力 1944年
第五章 崩壊 1944~1945年
終 章 近代日本の限界
おわりに――スガモプリズンの痕跡

著者略歴

著:岩井 秀一郎
岩井秀一郎
歴史研究者。1986年、長野県生まれ。2011年、日本大学文理学部史学科卒業。以後、昭和史を中心とした歴史研究・調査を続けている。著書に、山本七平賞奨励賞を受賞した『多田駿伝――「日中和平」を模索し続けた陸軍大将の無念』、『渡辺錠太郎伝――二・二六事件で暗殺された「学者将軍」の非戦思想』(共に小学館)、『永田鉄山と昭和陸軍』(祥伝社新書)がある。

ISBN:9784396116125
出版社:祥伝社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB