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中公文庫

国富論 Ⅰ

著:アダム・スミス

紙版

内容紹介

スミスは急激に勃興してくる資本主義社会における人間の本性と社会的生産力の全構造を極め、「見えざる手に導かれる」社会原理を明らかにして、新しい科学=経済学にはじめて体系を与えた。この『国富論』の決定的な影響は人文、社会科学のあらゆる分野に及び、その故に、『資本論』とともに経済学の古典中の古典とされる。古典経済学と近代自由主義の不滅の原典を独自の要約的小見出し、詳細な訳注、豊富な図版を配してよみがえらせた。

本巻では、労働に価値の源泉と尺度を求めるスミスが、分業・商品・利潤・地代の解明を通して先駆的労働価値論を展開、生産的労働と不生産的労働によって資本蓄積を論じる。全3巻

著者略歴

著:アダム・スミス
アダム・スミス

1723-1790年。イギリスの経済学者。古典派経済学の祖。スコットランドの港町カーコールディに生まれる。グラスゴー大学に学び、道徳哲学者F・ハチソンの影響を受けた。さらにオックスフォード大学のベリオル・カレッジに学んだが、中退。1751年グラスゴー大学の倫理学の教授に就き、翌年道徳哲学の教授に転ずる。59年『道徳感情論』を刊行。76年には政治経済学最初の体系『国富論』を公刊、87年にはグラスゴー大学総長に選任された。



大河内一男

明治三十八年、東京生まれ。昭和四年東京大学経済学部卒業。東大教授、同総長を経て、東大名誉教授。日本学士院会員。経済学博士。アダム・スミスの会会長。社会思想史・労働問題専攻。『独逸社会政策思想史』『スミスとリスト』『著作集』全五巻など著編訳書が多数ある。五十九年、死去。

ISBN:9784122069428
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:704ページ
定価:1450円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA