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中公新書 2610

ヒトラーの脱走兵

裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

著:對馬 達雄

紙版

内容紹介

第二次世界大戦におけるドイツ国防軍の脱走兵は、捕まって死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、他国に比べて際だって多い。その多くは戦闘中の逃亡ではなく、民族殲滅などを目にした、命懸けの抵抗としての脱走であった。戦後になっても、彼らを断罪したナチスの司法官たちが続々と復権する一方で、彼ら脱走兵は長い間、名誉回復されないままだった。ある脱走兵の生涯から人間の尊厳を見つめる。

著者略歴

著:對馬 達雄
對馬達雄

1945年青森県生まれ.東北大学大学院教育学研究科博士課程中途退学.教育学博士(東北大学,1984年).秋田大学教育文化学部長,副学長等を歴任.秋田大学名誉教授.専攻・ドイツ近現代教育史,ドイツ現代史. 主著『ヒトラーに抵抗した人々』(中公新書,2015),『ディースターヴェーク研究』(創文社,1984年),『ナチズム・抵抗運動・戦後教育――「過去の克服」の原風景』(昭和堂,2006年),『ドイツ 過去の克服と人間形成』(編著書,昭和堂,2011年) 訳書『反ナチ・抵抗の教育者――ライヒヴァイン1898-1944』(ウルリヒ・アムルンク著,昭和堂,1996年)など

ISBN:9784121026101
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:288ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JWK