校内研究の新しいかたち
エビデンスにもとづいた教育課題解決のために
他著:小泉 令三
他著:西山 久子
他著:納富 恵子
内容紹介
日々の指導を広げる・深めるための研究入門マニュアル。主題設定,実践,考察,成果報告といった各段階のポイントを,文章の書き方・まとめ方などの初歩から,現場でも使える統計処理や質的・量的データ分析など発展的なものまで取り上げる。根拠に基づいたていねいな研究を促し,取組を学校変革へとつなぐヒントを提供。
目次
はじめに
序 章 校内研究の新しいかたちをめざして
1.校内研究の新しいかたちとは
2.エビデンス不足の実態
3.本書の特徴と読み方
第1章 学校の課題(ニーズ)をアセスメントする
1.学校経営計画と校内研究
2.学校経営に校内研究を位置づける手順
3.校内研究推進上の課題
4.学校における課題把握の方法
5.校内研究の改善の方向
第2章 実践研究の主題を決める
1.施策と学校課題のつながり
2.取り組みの切り口
3.課題の範囲
4.先行実践・報告集集め
5.先行研究の取り組みの検討
6.目的と手段・方法の区別
第3章 実施計画をつくる
1.目標を明確にする
2.校内のシステムづくり
3.研究デザインを決める①:5W
4.研究デザインを決める②:1H
5.教育効果の測定①:「ものさし」の選択
6.教育効果の測定②:ベースラインの確認
7.保護者や地域社会との連携を図る
8.スケジュールを決める
9.研究倫理を守る
第4章 試行的な実践を行う
1.試行的な実践の必要性
2.試行的実践の成果と課題の共有
3.実施計画の練り直し
4.試行的実践のまとめ
5.全校的な取り組みへの展開
第5章 教育実践を行う
1.教育課程への位置づけの工夫
2.既存組織(学年会)の活用
3.少数のクラスから学年全体の取り組みへ
4.学年の取り組みを全学年へ広げる
5.校務分掌の改善への工夫
6.中学校ブロックでの推進組織づくり
7.研究推進委員会への組織的コンサルテーション
8.若手教職員や同僚へのコンサルテーション
9.研究推進だより(ニュースレター)の活用
10.校内研修の工夫
第6章 実践の結果を記録する
1.結果の分析:多様な結果
2.結果の分析:集合的結果
3.結果の分析:個別的結果
4.インタビュー
5.統計処理の選択
6.結果の表示:表・グラフ・図
7.実践経過・結果の記述:記述の内容(分厚い記述)
8.実践結果の記述:経過の記録
9.実践結果の記述:文章のつづり方
10.設定された目標への到達度
11.目標外の意外な結果の記述
第7章 考察をまとめる
1.考察の柱を立てる
2.目的と結果を示す
3.これまでの実践成果との比較
4.限界と今後の課題
第8章 報告(レポート)にまとめる
1.報告(レポート)にまとめる意味と学校がつくる報告書
2.従来の報告書に掲載されている内容
3.報告書に記載したいこと
4.相手に応じた報告書の書き方
5.これからの校内研究の方向と報告書にまとめる内容
第9章 結果(エビデンス)を発信する(報告会を行う)
1.研究指定校などの研究結果の発信
2.校内研究のかたちを変えようと取り組んでいる学校の工夫
3.研究発表会までのスケジュール管理
4.研究発表会時に行うアンケート調査
5.研究発表会で報告した成果と課題の活かし方
補 章 実践論文としてまとめる
1.どの雑誌にするかを決める
2.投稿規定や執筆要綱を調べる
3.実践論文執筆の留意点
ワークの解答(例)・解説
文献
索引
ISBN:9784762831249
。出版社:北大路書房
。判型:A5
。ページ数:192ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2020年09月
。発売日:2020年09月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN。