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岩波新書 新赤版 1848

道教思想10講

著:神塚 淑子

紙版

内容紹介

老子の「道」の思想を起点に、古代神仙思想、後漢末の太平道と五斗米道、六朝知識人の修養法など、さまざまな思想・運動をとりこみながら形成された道教。その哲学と教理を、「気」の生命観、宇宙論、救済思想、倫理・社会思想、仏教との関わり、日本への影響などの論点からとらえる。丁寧なテキスト読解に基づく総合的入門書。

目次

講義を始める前に

第1講 道教の始まりと展開
第2講 「道」の思想——通奏低音としての『老子』
第3講 生命観——気、こころ、からだ
第4講 宇宙論——目に見える世界を超えて
第5講 神格と救済思想——自己救済から他者救済へ
第6講 修養論——内丹への道
第7講 倫理と社会思想——政治哲学としての道教
第8講 道教と仏教——三教並存社会のなかで
第9講 道教と文学・芸術
第10講 道教と日本文化

あとがき
読書案内
略年表

著者略歴

著:神塚 淑子
神塚淑子(かみつか よしこ)
1953年兵庫県生まれ。1979年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。博士(文学)。専門は中国思想史。
現在―名古屋大学名誉教授
著書―『六朝道教思想の研究』(創文社)『『老子』――〈道〉への回帰』(岩波書店)『道教経典の形成と仏教』(名古屋大学出版会)『文選(下)』(訳、学習研究社)『現代語訳「阿含経典」 長阿含経』(共訳、平河出版社)『真理の偈と物語 『法句譬喩経』現代語訳(上)(下)』(共訳、大蔵出版)

ISBN:9784004318484
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:242ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRRL5