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おじいちゃんとの最後の旅

著:ウルフ・スタルク
絵:キティ・クローザー
訳:菱木 晃子

紙版

内容紹介

スウェーデンを代表する児童文学作家
ウルフ・スタルク最後の作品。
挿絵は、
アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を
受賞した絵本作家キティ・クローザー。

おばあちゃんが亡くなって、いま、
ぼくのおじいちゃんは病院に入院している。
おじいちゃんは、かなり口が悪い。
きたない言葉ばかり使うので、パパは、
おじいちゃんのお見舞いに行きたがらない。
でも、ぼくはおじいちゃんが好きだ。
おばあちゃんと二人で暮らしていた家に
死ぬ前に一度もどりたいという
おじいちゃんのために、
ぼくはカンペキな計画を立てた。

パパやママには、サッカーの合宿に行くと
うそをつき、
パン屋のアダムに協力してもらい、
フェリーに乗って、
島にあるおじいちゃんの家に行った。

病院にもどると、おじいちゃんは
天国でおばあちゃんに再会するときのために
きれいな言葉を使うことにすると
いいだし…?

切ない現実を、巧みに、かつユーモアを交えて
描く作風が人気のウルフ・スタルク。
胸を打つ、最後の作品。

著者略歴

著:ウルフ・スタルク
1944年~2017年。スウェーデンのストックホルム生まれ。1984年に著わした作品が注目されて以来つぎつぎと話題作を発表し、現代スウェーデン児童文学界を代表する作家として活躍。現代社会を映し出すテーマを扱い、映画化、戯曲化された作品も多い。ニルス・ホルゲション賞やリンドグレーン賞等を受賞。著書に『シロクマたちのダンス』『夜行バスにのって』『うそつきの天才』『パーシーと魔法の運動靴』他。
絵:キティ・クローザー
1970年、ベルギーのブリュッセル生まれ。1994年デビュー以降、数々の作品を発表、現在はオランダに住み、ふたりの子どもを育てながら創作活動を続けている。1994年「わたしの王国」で作家デビュー。以来、多くの作品を刊行し、また、装画も手がける。2003年「こわがりのかえるぼうや」、2005年「ちいさな死神くん」で、オランダで最も美しい子供の本に贈られる賞の一つである銀の画筆賞を、2010年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。
訳:菱木 晃子
1960年東京生まれ。慶應義塾大学卒業。スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学び、北欧を中心とした児童書の翻訳者として活躍。訳書に、『おじいちゃんの口笛』『うそつきの天才』『おじいちゃんがおばけになったわけ』『はじめての北欧神話』『ニルスのふしぎな旅』『長くつ下のピッピ』『のんびり村は大さわぎ!』他。

ISBN:9784198651626
出版社:徳間書店
判型:B6
ページ数:168ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB