読み直し文学講座 Ⅰ
夏目漱石『心』を読み直す
病と人間、コロナウイルス禍のもとで
著:小森 陽一
紙版
内容紹介
漱石は「感染症の時代」に生き、自らも痘痕によるあばたを持つ。高校の教科書で読んだ『こころ』を、コロナ禍の今と重ねて読み直す。日本が帝国主義的国家になる過程と感染症の流行は重なっており、そこから何が見えてくるのか!?
目次
第Ⅰ章 海水浴場と雑司ケ谷霊園
第Ⅱ章 明治天皇の病死
第Ⅲ章 先生の両親と腸チフス
第Ⅳ章 精神的向上という病