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岩波現代文庫 学術424

定本 酒呑童子の誕生

もうひとつの日本文化

著:髙橋 昌明

紙版

内容紹介

絵巻や御伽草子で名高い酒呑童子とはいったい何者なのか——緻密な考証に裏付けられた大胆な推論によって、童子の原像は都に疫病をはやらすケガレた疫鬼だったことを鮮やかに解き明かすとともに、日本人に内在する、天皇や国家などが形成する秩序を攪乱する存在への脅威や排除の心理に鋭く迫る。解説=永井路子。

著者略歴

著:髙橋 昌明
髙橋昌明(Masaaki Takahashi)
1945年高知市生まれ。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。滋賀大学教育学部教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、神戸大学名誉教授。博士(文学、大阪大学、2002年)。日本中世史。著書に『武士の日本史』『平家の群像物語から史実へ』『京都〈千年の都〉の歴史』(岩波新書)、『武士の成立 武士像の創出』(東京大学出版会)、『平清盛 福原の夢』(講談社選書メチエ)他多数。

ISBN:9784006004248
出版社:岩波書店
ページ数:334ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC