岩波文庫 青124-10
西田幾多郎書簡集
著:藤田 正勝
紙版
内容紹介
独創的な思想を起ち上げた哲人は、実人生では苦しみと悲哀の渦中を生きた。家族の死と病気、子供、親族への想い、大拙を始め、旧友との生涯にわたる交情、大学の同僚、門下に示した配慮と学問への厳しい姿勢、戦時下での国難への批判を書簡により伝えた書簡の中で、率直、明快な言葉で自己の想いを語り、その素顔を見せる。西田幾多郎の書簡を精選する。