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古井由吉論

文学の衝撃力

著:富岡 幸一郎

紙版

内容紹介

20世紀世界文学の翻訳から得た方法的意識をもとに、近代日本の自然主義文学、戦後文学の枠を超え、つねに現代小説の最先端を切り開いた作家の、衝撃力を発揮した、初期から晩年までの作品をたどる。本書は長年、古井文学を探求した著者による本格的作家論であり、1989年・2015年の2回にわたる古井由吉との対談を併録している。

目次

第1章 作家の誕生
第2章 文体の脱構築へ
第3章 黙示としての文学
第4章 預言者としての小説家
 [古井由吉×富岡幸一郎 対談2篇]
 フィクションらしくないところから嘘をついてみようか
 しぶとく生き残った末裔として
  古井由吉 略年譜

著者略歴

著:富岡 幸一郎
1957年東京生まれ。文芸評論家。関東学院大学国際文化学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。西部邁の個人誌『発言者』(1994~2005)、後継誌『表現者』(2005~2018)に参加、『表現者』では編集長を務める。
著書『文芸評論集』(アーツアンドクラフツ、2005年)、『スピリチュアルの冒険』(講談社現代新書、2007年)、『千年残る日本語へ』(NTT出版、2012年)、『最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明』(アーツアンドクラフツ、2012年)、『北の思想 一神教と日本人』(書籍工房早山、2014年)、『川端康成 魔界の文学』(岩波書店〈岩波現代全書〉、2014年)、『虚妄の「戦後」』(論創社、2017年)、『生命と直観―よみがえる今西錦司』(アーツアンドクラフツ、2019年)、『天皇論 江藤淳と三島由紀夫』(文藝春秋、2020年)他。共編著・監修多数。

ISBN:9784908028533
出版社:アーツアンドクラフツ
判型:4-6
ページ数:224ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年09月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ