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文庫クセジュ

キリスト教会史100の日付

著:ベネディクト・セール
訳:武藤 剛史

紙版

内容紹介

教会のさまざまな相貌を描き出す

 本書は、イエスの磔刑からローマ教皇フランシスコの選出まで、およそ2000年にわたるキリスト教会の歴史をたどりながら、「教会とは何か」という問いに、多面的なアプローチを試みる。
 100の出来事は誰もが知っているものもあれば、そうでないものもある。出来事の主役だけでなく脇役に焦点をあてることもある。また、教皇に宣教師の派遣を要請したクビライ・ハーン、安土桃山時代のキリシタン大名・大村純忠といった、ヨーロッパから遠く離れたアジアでの出来事や、アメリカ、アフリカ、オセアニアなども取り上げている。
 ローマ・カトリック教会のみならず、プロテスタント教会、正教会、世界中の文化圏の教会を結びつけ、教会をひとつの定義のなかに押しこめることなく広く捉えることで、さまざまな相貌を描き出す。

著者略歴

著:ベネディクト・セール
パリ第一大学で歴史学の博士号を取得、2008年よりパリ・ナンテール大学准教授、社会科学高等研究院(EHESS)の研究員。専門は中世史、とくに中世末期(13世紀から15世紀)の宗教と文化の歴史研究。主な著作に、Penser l’amitié au Moyen Âge, 2007, Les 100 mots du Moyen Âge, 2010, Les débats d’opinion à l’heure du Grand Schisme, 2016, L’invention de l’église, 2019がある。
訳:武藤 剛史
1948年生まれ、京都大学大学院博士課程中退、フランス文学専攻。現在、共立女子大学名誉教授。著書に、『プルースト 瞬間と永遠』(洋泉社)、『印象・私・世界―「失われた時を求めて」の原母体』(水声社)、主要訳書に、ジャン・V・オカール『比類なきモーツァルト』(白水Uブックス)、ミシェル・アンリ『キリストの言葉』(白水社)、ミシェル・ロクベール『異端カタリ派の歴史』(講談社選書メチエ)、ラ・ロシュフコー『箴言集』(講談社学術文庫)、ミシェル・フイエ『キリスト教シンボル事典』、パトリック・ドゥムイ『大聖堂』、ソニア・ダルトゥ『ギリシア神話シンボル事典』(以上、白水社文庫クセジュ)などがある。

ISBN:9784560510384
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:196ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRVS