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教養・文化シリーズ

ナショナリズム

別冊NHK100分de名著

他著:大澤 真幸
他著:島田 雅彦
他著:中島 岳志

紙版

内容紹介

唾棄すべき軍国主義なのか? それとも誰もが持つべき愛郷心なのか?

かつて「21世紀には滅んでいる」といわれたナショナリズム。ところが世界はいまも、自国ファーストや排外主義にまみれている--。今年の元旦に放送され、話題となった特別番組「100分deナショナリズム」。4人の論客がナショナリズムを読み解くための入り口となる名著を持ち寄って議論した。大澤真幸氏が『想像の共同体』(ベネディクト・アンダーソン)を、中島岳志氏が『昭和維新試論』(橋川文三)を、島田雅彦氏が『君主論』(マキャベリ)を、ヤマザキマリ氏が『方舟さくら丸』(安部公房)を。この番組をベースに追加取材をして編んだ本書は、これら4つの作品を通して「国民・国家」とリアルな「わたし」との関係を考えてゆく。

著者略歴

他著:大澤 真幸
1958年長野県生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。専門は理論社会学。主な著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『社会学史』(講談社現代新書)、『〈世界史〉の哲学』(講談社)、『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書)、『コミュニケーション』『社会システムの生成』(共に弘文堂)、『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』(岩波現代文庫)など。
他著:島田 雅彦
1961年東京都生まれ。作家。東京外国語大学ロシア語学科卒業。在学中の83年に『優しいサヨクのための喜遊曲』でデビュー。主な著書に、『夢遊王国のための音楽』(福武書店/野間文芸新人賞)、『彼岸先生』(福武書店/泉鏡花文学賞)、『退廃姉妹』(文藝春秋/伊藤整文学賞)、『カオスの娘』(集英社/芸術選奨文部科学大臣賞)、『君が異端だった頃』(集英社/読売文学賞小説賞)、『カタストロフ・マニア』(新潮社)、『人類最年長』(文藝春秋)、『絶望キャラメル』(河出書房新社)など多数。
他著:中島 岳志
1975年大阪府生まれ。政治学者。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て現職。専門は南アジア地域研究、日本近代政治思想。主な著書に『中村屋のボース』(白水社、大佛次郎論壇賞/アジア・太平洋賞大賞受賞)、『保守と大東亜戦争』(集英社新書)、『超国家主義』(筑摩書房)、『血盟団事件』(文春文庫)、『アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ』 (潮文庫)、 『石原慎太郎 作家はなぜ政治家になったか』(NHK出版)など、編書に『橋川文三コレクション』(岩波現代文庫)などがある。

ISBN:9784144072574
出版社:NHK出版
判型:A5
ページ数:168ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS