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岩波新書 新赤版 1843

人口の中国史

先史時代から19世紀まで

著:上田 信

紙版

内容紹介

一八世紀に突如起こった人口の爆発的増加は、中国を知るための鍵である。それはなぜ、どのように起き、今まで続いてきたのか。文明の始源からの歴史がもたらしたさまざまな条件と、大変化のメカニズムを明らかにし、現在、そして未来までも人口史から読み解く。ヒトの生態を羅針盤にゆく、中国四千年のタイム・トラベル。

目次

はしがき

序 章 人口史に何を聴くのか
第一章 人口史の始まり——先史時代から紀元後二世紀まで
第二章 人口のうねり——二世紀から一四世紀前半まで
第三章 人口統計の転換—— 一四世紀後半から一八世紀まで
第四章 人口急増の始まり—— 一八世紀
第五章 人口爆発はなぜ起きたのか——歴史人口学的な視点から
第六章 人口と叛乱—— 一九世紀
終 章 現代中国人口史のための序章

あとがき

参考文献リスト

著者略歴

著:上田 信
上田 信(うえだ まこと)
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了
現在―立教大学文学部教授
専攻―中国社会史、アジア社会論
著書―『森と緑の中国史――エコロジカル―ヒストリーの試み』(岩波書店)、『ヒストリア5 トラが語る中国史――エコロジカル・ヒストリーの可能性』『世界史リブレット83 東ユーラシアの生態環境史』(以上、山川出版社)、『中国の歴史9 海と帝国明清時代』(講談社)、『ペストと村――731部隊の細菌戦と被害者のトラウマ』(風響社)、『貨幣の条件――タカラガイの文明史』(筑摩書房)、『歴史総合パートナーズ1 歴史を歴史家から取り戻せ!――史的な思考法』(清水書院)、『死体は誰のものか――比較文化史の視点から』(ちくま新書) ほか

ISBN:9784004318439
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:266ページ
定価:820円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KC