出版社を探す

中公文庫

一杯のおいしい紅茶

ジョージ・オーウェルのエッセイ

著:ジョージ・オーウェル
著:オノデラ タケシ

紙版

内容紹介

鋭利で辛辣、政治一辺倒――

そんなオーウェルのイメージは

本書を読めば心地よく裏切られる



「人間はぬくもりと、交際と、余暇と、

慰安と、安全を必要とするのである」



自然に親しむ心を、困窮生活の悲哀を、

暖炉の火やイギリス的な食べ物、

失われゆく庶民的なことごとへの愛着を記して、

作家の意外な素顔を映す上質の随筆集



文庫化に当たり「『動物農場』ウクライナ版への序文」を収録

著者略歴

著:ジョージ・オーウェル
ジョージ・オーウェル

本名エリック・アーサー・ブレア。一九〇三年インドに生まれ、イギリスで育つ。イートン校を卒業後、警察官としてビルマで勤務。三三年からルポルタージュ『パリ・ロンドン放浪記』、小説『ビルマの日々』を発表。三六年にはスペイン内乱の国際義勇軍に参加し、三八年『カタロニア賛歌』を出版。第二次世界大戦中はBBC放送に勤務、「トリビューン」誌の編集主任を務めた。四五年に小説『動物農場』がベストセラーとなる、四六年に移り住んだスコットランドのジュラ島で未来小説『一九八四』を書き上げ、五〇年に肺結核のため死去。



小野寺健

一九三一年生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。同大学院修士課程修了。英文学者、翻訳家、横浜市立大学名誉教授。G・オーウェル、A・ブルックナー、D・H・ロレンス、P・バック、E・M・フォースター、カズオ・イシグロ、E・ブロンテなど多数の翻訳を手がけるほか、著書に『イギリス的人生』『心にのこる言葉』『英国的体験』などがある。二〇一八年死去。

ISBN:9784122069299
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:840円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS