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きっと どこかに

著:リチャード・ジョーンズ
訳:福本 友美子

紙版

内容紹介

ひとりぼっちのかわいそうな子犬には、帰る場所がありません。
自分のものと言えるのは、首に巻いた赤いスカーフだけ。
ある日、流れる川に落ちた一枚の葉っぱを追いかけ、
子犬は町に迷い込み…。

「きっと どこかにある」と信じて歩みを止めない子犬。
風が吹いても、雨がふっても、あきらめずに進みます。
途中、においにつられて入り込んだカフェでは、
人々に心ない言葉を投げつけられてしまいます。
少し物悲しげな雰囲気が漂いつつも、ラストに向かってお話はゆったりと進みます。
イラストの風合いも相まって、あたたかく心にじんわりと入ってくる内容となっています。

作者のリチャード・ジョーンズの作品は
『ガラスのなかのくじら』(トロイ・ハウエル/共著 あすなろ書房)、『キツネのはじめてのふゆ』(マリオン・デーン・バウアー/作 鈴木出版)、『だいすきライオンさん』(ジム・ヘルモア/作 フレーベル館)など今日本でも注目され邦訳が各出版社より発刊していますが、
今作はリチャード・ジョーンズが作・絵ともに手がけた絵本、初めての邦訳作品です。
居場所をテーマとするこの絵本ですが、教訓めいているわけではなく、
寂しさとぬくもりが共存するイラストと、福本友美子先生によって訳された優しい言葉たちのおかげで
じっくりと味わいたくなるような絵本になっています。

イギリスの人気イラストレーターが描き出す、
アメリカ、フランス、ドイツ、韓国など
世界10か国で出版されている、
イギリスで話題の絵本です!

著者略歴

著:リチャード・ジョーンズ
イギリスのデボン州在住のイラストレーター、作家。エクセター中央図書館に10年ほど勤務した後、絵本の絵を描くようになる。海や川で泳ぐこと、森の中を歩くこと、オーディオブックを聞くこと、猫をなでることが好きで、鳥や動物の絵を得意とする。邦訳の作品に『キツネのはじめてのふゆ』(鈴木出版)、『ガラスのなかのくじら』(あすなろ書房)、『だいすきライオンさん』(フレーベル館)など。
訳:福本 友美子
公共図書館勤務を経て、現在は絵本・児童書の翻訳を手がける。訳書に『もっかい!』『いちにちで いいから』『へんてこたまご』『きれいずき』『だいすきライオンさん』『シリルとパット ともだちになろう』(以上、フレーベル館)、『いっしょにおつかい』(岩波書店)、『ジャックのどきどきモンスター』(光村教育図書)など多数。創作絵本に『図書館のふしぎな時間』(たしろちさと絵、玉川大学出版部)がある。

ISBN:9784577048795
出版社:フレーベル館
判型:250x285mm
ページ数:32ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:XA