幻冬舎文庫
口笛の上手な白雪姫
著:小川 洋子
紙版
内容紹介
「大事にしてやらなくちゃ、赤ん坊は。いく
ら用心したって、しすぎることはない」。公
衆浴場の脱衣場ではたらく小母さんは、身な
りに構わず、おまけに不愛想。けれど他の誰
にも真似できない多彩な口笛で、赤ん坊には
愛された――。表題作をはじめ、偏愛と孤独
を友とし生きる人々を描く。一筋の歩みがも
たらす奇跡と恩寵が胸を打つ、全8話。