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情報技術と情報管理

IT社会の理解と判断のための教科書

著:深井 裕二

紙版

内容紹介

本書は,情報社会における技術や倫理について学ぶための大学生や一般の方向けの教科書ですが,特に情報分野や工学分野の人向けの本ではなく,コンピュータとインターネットを使うすべての人が対象読者です。本書がカバーする内容は幅広く,そしてコンパクトにまとめられています。もしも,PCを購入され,これから「情報」をしっかり学ばれたい人に対してお勧めの本を2冊ほど選ぶとしたら,まず1冊目に挙げるのは,Word・Excelなどの誰もが使っているソフトウェアの入門書です。そして2冊目は,技術や知識を理解して学ぶことができる本書をお勧めします。本書の特徴としては,これから学ぶ人にとっても,また,復習や調べ事で活用する人にとっても,素早く読み取ることができる扱いやすさが挙げられます。本書の執筆で重視されたポイントは,正しく,具体的に,かつ素早く学べることです。そのために,基礎的かつ客観的な視点で記述し,図表を豊富に掲載してあります。情報リテラシーやIT系資格試験のテキストと比べ,一歩踏み込んだ具体性が理解の助けとなるはずです。今日では,コンピュータとインターネットによる「情報」は生活や仕事において毎日使うものとなりました。しかし,その仕組みや危険性はよくわからずに使用されているのではないでしょうか? また,操作方法だけのHow-To本やマニュアルでは,新たな場面への対応力が身につきません。そこで本書では,より便利に,より安全に「情報」を活用できるよう,目的・仕組み・背景・事例・事件などをまじえて理解しながら学ぶことを目指しています。情報技術を使いこなし,安全に情報管理できるスキルが,これからの時代でますます重要となることでしょう。

目次

1.インターネット社会と情報管理
1.1 情報社会
 1.1.1 インターネットの発展
 1.1.2 ICT
 1.1.3 情報サービス産業
 1.1.4 情報社会の問題点
 1.1.5 情報リテラシーとメディアリテラシー
1.2 情報管理
 1.2.1 情報社会のルール
 1.2.2 情報管理の学習
 1.2.3 利用者と管理者
 1.2.4 情報活動における非常事態
 1.2.5 情報管理とシステム管理

2.情報収集
2.1 検索エンジン
 2.1.1 検索サイト
 2.1.2 検索エンジンの仕組み
 2.1.3 SEO
2.2 情報収集
 2.2.1 キーワード検索
 2.2.2 目的に応じた検索
2.3 情報利用
 2.3.1 情報の判断
 2.3.2 情報の信憑性
 2.3.3 情報の引用
2.4 データの種類
 2.4.1 ファイル拡張子
 2.4.2 ファイルフォーマット

3.コンピュータ技術
3.1 コンピュータとその種類
 3.1.1 PCと携帯端末
 3.1.2 サーバ
 3.1.3 マイコンと組込み
3.2 ハードウェア
 3.2.1 コンピュータの5大機能
 3.2.2 CPUとマザーボード
 3.2.3 メモリとキャッシュ
 3.2.4 補助記憶装置
 3.2.5 入出力装置
 3.2.6 GPUと3Dグラフィックス
 3.2.7 ネットワークデバイス
 3.2.8 ICカード
 3.2.9 3Dプリンタ
 3.2.10 VR・AR・MR
 3.2.11 システムの信頼性
 3.2.12 バックアップとリストア
3.3 ソフトウェア
 3.3.1 OS
 3.3.2 ハードウェアとデバイスドライバ
 3.3.3 アプリケーションソフトウェア
 3.3.4 ソフトウェアライセンス
 3.3.5 オープンソースとフリーウェア
3.4 情報の単位と計算
 3.4.1 二進法
 3.4.2 情報の単位
 3.4.3 情報量の計算
 3.4.4 速度の計算
 3.4.5 論理演算
3.5 符号化
 3.5.1 文字コードとキャラクタセット
 3.5.2 エンコードとデコード
 3.5.3 データ圧縮
 3.5.4 映像品質
3.6 仮想化とサーバ管理
 3.6.1 仮想化技術
 3.6.2 サーバ仮想化
 3.6.3 サーバの遠隔操作

4.インターネット技術と先進的IT技術
4.1 TCP/IP技術
 4.1.1 LAN
 4.1.2 TCP/IPとプロトコルスタック
 4.1.3 URL
 4.1.4 IPアドレスとDHCPサーバ
 4.1.5 ドメイン名とDNSサーバ
4.2 Web技術
 4.2.1 WebサーバとWebブラウザ
 4.2.2 HTTPと暗号化通信
 4.2.3 Cookie
 4.2.4 静的Webと動的Web
 4.2.5 インターネット広告
4.3 サーバ
 4.3.1 サーバとOS
 4.3.2 ファイルサーバとNAS
4.4 人工知能と自動化
 4.4.1 人工知能と機械学習
 4.4.2 ディープラーニング
 4.4.3 IoT
 4.4.4 ビッグデータ
 4.4.5 自動化技術

5.インターネットの活用
5.1 情報メディアとWebの活用
 5.1.1 プロバイダとクラウド
 5.1.2 ソーシャルメディア
 5.1.3 ディジタルコンテンツ
 5.1.4 eラーニング
 5.1.5 電子書籍
5.2 電子メール
 5.2.1 メールサーバ
 5.2.2 電子メールの設定と機能
 5.2.3 メーリングリスト
 5.2.4 メールの記述法とマナー
5.3 ホームページとHTML
 5.3.1 Webコンテンツ
 5.3.2 HTMLによるWebページの作成
 5.3.3 CSSとWebデザイン
 5.3.4 Webの公開

6.情報倫理と関連法規
6.1 情報倫理
 6.1.1 ディジタル情報の性質と情報倫理
 6.1.2 情報社会における責任
 6.1.3 情報発信の留意点
 6.1.4 メール送信の留意点
 6.1.5 自己の個人情報送信の留意点
 6.1.6 情報セキュリティの留意点
 6.1.7 PCの管理とリサイクル
 6.1.8 トラブル等の情報サイトと相談窓口
6.2 情報に関する法律
 6.2.1 知的財産権制度
 6.2.2 プライバシーの権利
 6.2.3 個人情報保護法
 6.2.4 不正アクセス禁止法
 6.2.5 不正指令電磁的記録に関する罪
 6.2.6 特定電子メール法
 6.2.7 マイナンバー制度
6.3 情報にかかわる事例
 6.3.1 著作権侵害
 6.3.2 個人情報漏えい
 6.3.3 不正アクセス

7.情報セキュリティ
7.1 ネットワーク脅威と対策
 7.1.1 情報セキュリティと脅威
 7.1.2 コンピュータウイルス
 7.1.3 攻撃手法
 7.1.4 迷惑メール
 7.1.5 自然災害
 7.1.6 セキュリティ対策
7.2 パスワードと認証
 7.2.1 パスワードの強度
 7.2.2 パスワードの決定と管理
 7.2.3 ログインと認証
7.3 ファイルの圧縮と暗号化
 7.3.1 圧縮と展開
 7.3.2 暗号化と復号
7.4 暗号化通信方式
 7.4.1 共通鍵暗号方式
 7.4.2 公開鍵暗号方式
 7.4.3 電子署名

8.企業と情報システム
8.1 電子商取引とIT業務
 8.1.1 電子商取引と電子マネー
 8.1.2 ITアウトソーシングと労働者派遣
8.2 企業体制
 8.2.1 ITガバナンスとコンプライアンス
 8.2.2 情報セキュリティマネジメントシステム
 8.2.3 個人情報保護マネジメントシステム
 8.2.4 品質マネジメントシステム
 8.2.5 環境マネジメントシステム
8.3 企業システム
 8.3.1 ERP
 8.3.2 CRM
 8.3.3 SCM
 8.3.4 SLA
8.4 IT職種と資格
 8.4.1 アナリストとコンサルタント
 8.4.2 SEとプログラマ
 8.4.3 プロジェクトマネージャ
 8.4.4 ITスペシャリスト
 8.4.5 サービスエンジニア
 8.4.6 営業と販売
 8.4.7 国家資格とベンダー資格

9.データの運用と管理
9.1 データの分析
 9.1.1 基本統計量
 9.1.2 回帰分析
 9.1.3 ロジスティック回帰分析
 9.1.4 アクセスログの解析
9.2 情報のコード化
 9.2.1 コード化の種類
 9.2.2 JANコード
 9.2.3 ISBNコード
 9.2.4 バーコード
 9.2.5 QRコード
9.3 データベース
 9.3.1 データベース管理システム
 9.3.2 データベースの構造と設計
 9.3.3 テーブルとクエリ
 9.3.4 SQL
 9.3.5 データ管理とリスク管理

10.システム開発とプログラミング
10.1 システム開発
10.2 プログラミング言語
 10.2.1 プログラミング言語の分類
 10.2.2 その他の言語
10.3 アルゴリズム
 10.3.1 構造化プログラミング
 10.3.2 アルゴリズムの例
10.4 プログラミング
 10.4.1 VBAプログラミング
 10.4.2 自動化処理
 10.4.3 VBAプログラム例

索引

ISBN:9784339029109
出版社:コロナ社
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年07月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UY