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中公新書 2600

孫基禎―帝国日本の朝鮮人メダリスト

著:金 誠

紙版

内容紹介

1936年のベルリン五輪マラソンで金メダルを獲得した孫基禎(ソンギジヨン)。日本は国威発揚に利用、朝鮮では民族の優秀性を示す英雄と扱い「日章旗抹消事件」が起きた。戦後韓国では陸連トップやソウル五輪開会式で聖火ランナーを務め、英雄視は続く。他方で、戦時中に学徒志願兵の募集など対日協力に従事した翳が近年明らかになってきた。本書は、スポーツ選手が国と民族を背負わされた20世紀、「英雄」とされた孫の生涯を描く。

著者略歴

著:金 誠
金誠

1974年兵庫県生まれ.神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程単位取得退学.博士(学術).2006年より札幌大学専任講師,准教授を経て,17年より札幌大学地域共創学群教授.専攻・スポーツ史,朝鮮近代史.
著書 『近代日本・朝鮮とスポーツ――支配と抵抗,そして協力へ』(塙書房,2017年) 『スポーツの世界史』(一色出版 2018年)など

ISBN:9784121026002
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:216ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SHB