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岩波新書 新赤版 1840

コロナ後の世界を生きる

私たちの提言

著:村上 陽一郎

紙版

内容紹介

新型コロナのパンデミックをうけて、私たちはどのような時代に突入するのか。私たちを待ち受けているのは、いかなる世界なのか。コロナ禍によって照らしだされた社会の現実、その深層にある課題など、いま何を考えるべきなのか。コロナ後の世界を生き抜くための指針を、各界の第一人者二四名が提言する緊急出版企画。

目次

編者の言葉

Ⅰ 危機の時代を見据える
 藤原辰史 ◆ パンデミックを生きる指針——歴史研究のアプローチ
 北原和夫 ◆ 教育と学術の在り方の再考を
 高山義浩 ◆ 新型コロナウイルスとの共存——感染症に強い社会へ
 黒木登志夫 ◆ 日本版CDCに必要なこと
 村上陽一郎 ◆ COVID—19から学べること

Ⅱ パンデミックに向き合う
 飯島 渉 ◆ ロックダウンの下での「小さな歴史」
 ヤマザキマリ ◆ 我々を試問するパンデミック
 多和田葉子 ◆ ドイツの事情
 ロバート キャンベル ◆ 「ウィズ」から捉える世界
 根本美作子 ◆ 近さと遠さと新型コロナウイルス

Ⅲ コロナ禍と日本社会
 御厨 貴 ◆ コロナが日本政治に投げかけたもの
 阿部 彩 ◆ 緊急事態と平時で異なる対応するのはやめよ
 秋山正子 ◆ 訪問看護と相談の現場から
 山口 香 ◆ スポーツ、五輪は、どう変わるのか
 隈 研吾 ◆ コロナの後の都市と建築

Ⅳ コロナ禍のその先へ
 最上敏樹 ◆ 世界隔離を終えるとき
 出口治明 ◆ 人類史から考える
 末木文美士 ◆ 終末論と希望
 石井美保 ◆ センザンコウの警告
 酒井隆史 ◆ 「危機のなかにこそ亀裂をみいだし、集団的な生の様式について深く考えてみなければならない」
 杉田 敦 ◆ コロナと権力
 藻谷浩介 ◆ 新型コロナウイルスで変わらないもの・変わるもの
 内橋克人 ◆ コロナ後の新たな社会像を求めて
 マーガレット・アトウッド ◆ 堀を飛び越える

著者略歴

著:村上 陽一郎
村上陽一郎(むらかみ よういちろう)
1936 年生まれ。東京大学名誉教授・国際基督教大学名誉教授。科学思想史・科学哲学専攻。
著書―『ペスト大流行――ヨーロッパ中世の崩壊』(岩波新書 1983年)、『安全学』(青土社 1998年)、『科学史からキリスト教をみる』(創文社 2003年)、『工学の歴史と技術の倫理』(岩波書店 2006年)、『文明の死/文化の再生』(岩波書店 2006年)、『人間にとって科学とは何か』(新潮選書 2010年)、『科学の本一〇〇冊』(河出書房新社 2015年)、『死ねない時代の哲学』(文春新書 2020年)ほか

ISBN:9784004318408
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:306ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB