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岩波新書 新赤版 1837

ジョージ・オーウェル

「人間らしさ」への讃歌

著:川端 康雄

紙版

内容紹介

「反ソ・反共」作家のイメージから「監視社会化」に警鐘を鳴らした人物へと、時代とともに受容のされ方も変化してきたオーウェル。ポスト真実の時代に再評価が進む『一九八四年』などの代表作をはじめ、少年時代から晩年までの生涯と作品をたどり、その思想の根源をさぐる。危機の時代に、彼が信じ続けた希望とは何か。

目次

はじめに

第1章 植民地生まれの奨学金少年 1903-1921
第2章 イギリス帝国の警察官 1922-1927
第3章 パリとロンドンで落ちぶれる 1927-1934
第4章 葉蘭とディーセントな暮らし 1934-1936
第5章 北イングランドへの旅 1936
第6章 スペインの経験 1936-1937
第7章 ファシズムに抗って 1937-1939
第8章 空襲(ブリッツ)下のロンドンで生きのびる 1939-1945
第9章 北の孤島にて 1945-1947
第10章 『一九八四年』と早すぎた晩年 1947-1949
終 章 1949-1950

ジョージ・オーウェル略年譜
あとがき

人名索引/主要文献/図版出典一覧

著者略歴

著:川端 康雄
川端康雄(かわばた やすお)
1955年、神奈川県横浜市生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程中退。
専攻―近現代のイギリス文化、文学。
現在―日本女子大学文学部教授。
著書―『オーウェルのマザー・グース――歌の力、語りの力』(平凡社選書)、『『動物農場』ことば・政治・歌』(みすず書房)、『ジョージ・ベストがいた――マンチェスター・ユナイテッドの伝説』(平凡社新書)、『葉蘭をめぐる冒険――イギリス文化・文学論』(みすず書房)、『ウィリアム・モリスの遺したもの――デザイン・社会主義・手しごと・文学』(岩波書店)ほか。
訳書―オーウェル『動物農場――おとぎばなし』(岩波文庫)、『オーウェル評論集』全4 巻(編・共訳、平凡社ライブラリー)、モリス『ユートピアだより』(岩波文庫)、ラスキン『ゴシックの本質』(みすず書房)ほか。

ISBN:9784004318378
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:286ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB