岩波現代文庫 文芸325
遠い声
管野須賀子
著:瀬戸内 寂聴
紙版
内容紹介
天皇暗殺未遂の罪に問われ、幸徳秋水らとともに死刑に処せられた管野須賀子。享年29歳。数奇な生い立ち、社会運動へのめざめ、荒畑寒村との結婚、赤旗事件、幸徳との同棲、大逆事件、そして今は獄中に——。己を貫き恋と革命に生きた生涯が、死を目前にした須賀子の胸中に去来する。独白によって描く、渾身の長編伝記小説。
目次
遠い声
いってまいります さようなら
参考文献
[解説]神は死んだ…………… 栗原 康