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岩波現代文庫 文芸325

遠い声

管野須賀子

著:瀬戸内 寂聴

紙版

内容紹介

天皇暗殺未遂の罪に問われ、幸徳秋水らとともに死刑に処せられた管野須賀子。享年29歳。数奇な生い立ち、社会運動へのめざめ、荒畑寒村との結婚、赤旗事件、幸徳との同棲、大逆事件、そして今は獄中に——。己を貫き恋と革命に生きた生涯が、死を目前にした須賀子の胸中に去来する。独白によって描く、渾身の長編伝記小説。

目次

遠い声
いってまいります さようなら

参考文献
[解説]神は死んだ…………… 栗原 康

著者略歴

著:瀬戸内 寂聴
瀬戸内寂聴(Jakucho Setouchi)
1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。61年『田村俊子』で田村俊子賞、63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。73年に平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨、01年『場所』で野間文芸賞、11年に『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。98年に『源氏物語』現代語訳を完訳。『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『諧調は偽りなり』『遠い声』『余白の春』『青鞜』等、著書多数。

ISBN:9784006023256
出版社:岩波書店
ページ数:376ページ
定価:1320円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ