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角川新書

人が集まる街、逃げる街

著:牧野 知弘

紙版

内容紹介

郊外>都心 逆転の鍵は防災&防疫にあり!!
●タワマンは現代版ニュータウン ――30年後を想像できるか?
●「分譲逃げ切り」型ビジネスの崩壊
●「脱通勤」で重視される昼間の住環境
《不動産分析の第一人者が徹底解明》

あなたが知っている人気の街の「常識」はもう古い!
●昼間人口が夜間人口を上回る! なぜ、多摩ニュータウンは生まれ変わりつつあるのか?
●水害に弱い武蔵小杉よりも、災害に強い台地をウリに、「職住近接」の住環境で印西が人気になる!?
●「それ、どこ?」の野々市(石川県)が、自力で人口5万人を達成し、市に「昇格」したワケ
●医療介護サービスの充実化で、「住」を求めるお年寄りと、「職」を求める若者を呼ぶ、超高齢化を逆手にとった周防大島のチャレンジ 他

【本書の内容】
都心から郊外へ人気は回帰した。近年の災害で脆弱性を露呈したタワーマンション群に、新型コロナ禍で「通勤」の概念が崩れ、価値が低下した「都心」。
その一方、郊外が好調だ。未来の「郊外タウン」立川に、「成長管理」型の開発が行われるユーカリが丘、「新しい下町」像の清澄白河など、新しい試みが生まれている。
不動産開発の専門家が人々を惹きつける街の魅力、その要因を解き明かす!

目次

●はじめに──アフターコロナで生き残る街とは?
●第一章 ニュータウンの課題と挑戦……………三田ニュータウン/鳩山ニュータウン/仙台市泉区/多摩ニュータウン/印西市/あすみが丘/ユーカリが丘
●第二章 「タワマン」街の明暗…………………豊洲/武蔵小杉/晴海/神戸/西宮北口
●第三章 変貌してゆく大都市の中の街………新橋/池袋/銀座/渋谷/天王寺/ミナミ
●第四章 模索が続く大都市郊外………………逗子市/船橋市/川口市/三浦市
●第五章 新陳代謝を仕掛ける街………………川崎市/福岡市/大宮/野毛/野々市市/長久手市
●第六章 「街おこし」に挑む街…………………燕三条/小布施町/松本市/北広島市/川越市/大津市
●第七章 盛衰の分岐点に立つ街………………横須賀市/柏市/下関市/松江市/国東市
●第八章 今注目の成長する街…………………北千住/立川市/中野/清澄白河/海老名市/流山市
●第九章 奮闘中の地方都市……………………鶴岡市/新潟市/松阪市/盛岡市/和歌山市/佐賀市
●第十章 コンパクトシティ化を目指す街…………青森市/富山市/高松市丸亀町
●第十一章 島の未来……………………………石垣島/周防大島/隠岐の島/新上五島町/南あわじ市
●第十二章 リゾート誘致にかける街……………別府市/熱海市/蓼科/宮古島/草津/夢洲
●第十三章 空港、港を活かす街………………成田市/小美玉市/常滑市/境港市/小樽市/伊丹市
●第十四章 インバウンドが集まる街…………ニセコ/白馬/下吉田/河口湖/高山/旭川
●おわりに──隠岐島で知った心地よい街

著者略歴

著:牧野 知弘
オラガ総研株式会社代表取締役、株式会社オフィス・牧野代表取締役。東京大学卒業後、ボストンコンサルティンググループ経て、三井不動産に入社。2006年、日本コマーシャル投資法人執行役員に就任し、J-REIT(不動産投資信託)市場に上場。現在はオラガ総研株式会社代表取締役としてホテル・マンション・オフィスなどの不動産全般に関する取得・開発・運用・建替え・リニューアルなどのアドバイザリー業務を行う。おもな著書に『空き家問題‐1000万戸の衝撃』(祥伝社新書)など。

ISBN:9784040823645
出版社:KADOKAWA
判型:新書
ページ数:288ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN