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みんな大好き陰謀論

著:内藤 陽介

紙版

内容紹介

倉山 満氏推薦!
本物の陰謀が、ここにある。本物の教養を知っているから、真実の歴史がわかる。


【ダマされやすい人のためのリテラシー入門】
本書は、陰謀論がなぜ世の中を席巻するかを、その代表的な存在といってもいいユダヤ陰謀論から読み解こうという本です。
陰謀論好きな人は、例えばこの日本でも国政選挙で自民党が勝利を続ける裏には、投票用紙の交付機、読取分類機を提供する企業、ムサシが電通と結託して不正な手段で選挙を動かしている、と主張したりします。しかし、2009年の総選挙で自民党が下野した時も、ムサシの機械が使われていたことからも、ムサシ陰謀論は識者からは相手にされません。我々の誰もが、こういった陰謀論に与し易い性格を持っていることは否定できません。ただ、それが趣味の範囲を超えて、社会的な影響を及ぼすようになるとユダヤ陰謀論がナチスのホロコーストに導かれる畏れを常に持っているのです。
そこで、本書では、いわゆる元祖陰謀論とも言えるユダヤ陰謀論の代表的なものを上げて、実際はどうだったのかを検証します。最近の、英国のブレクジットはロスチャイルドの陰謀である、昔からよく言われるアメリカのFRBはユダヤが握っている、共産主義はユダヤの思想である、ソ連はユダヤ人が作った、コミンテルンはユダヤによる世界支配の手段だった、などなど。全ては、まことしやかに語られ、実際にそれを信じている人たちは世界中にかなりの数で存在します。これは、思想の右左を問わずに、反ユダヤ主義として世界を席巻するほどです。
まずは、反ユダヤ主義の歴史を学び、陰謀論の起源を克明に読み取り、危うい我らの知識を再構築するための本と言っていいでしょう。その底には、厳然とあるキリスト教社会のユダヤ差別を歴史的に実証して、陰謀論が寄ってくるには、その差別意識こそが遠因であることがわかります。
まずは、わかりやすく面白い陰謀論のリテラシーを高めて、騙されやすい「人の感情」を意識することが、陰謀論に対処する方法です。この本で、事実に対する冷めた目を養えるはずです。


あなたは大丈夫? 賢い人ほどダマされる!
無自覚で拡散される負の連鎖を断ち切ろう。
まずは定番、ユダヤの陰謀論を叱る!!

▼笑い事ではすまされない「陰謀論」の非常識▼
「世界はユダヤが裏で操っている!」……そんなバカな(笑)
「裏の裏」を読むリテラシーを身につけよう!

目次

第1章 英国のEU離脱はロスチャイルドの陰謀!?
第2章 アメリカのFRBはユダヤが握っている!?
第3章 共産主義はユダヤの思想!?
第4章 ソ連はユダヤ人が作った!?
第5章 コミンテルンはユダヤによる世界支配の手段!?
第6章 東欧のユダヤ人はハザール改宗ユダヤ人の末裔!?

著者略歴

著:内藤 陽介
1967 年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究・著作活動を続けている。 主な著書 『なぜイスラムはアメリカを憎むのか』(ダイヤモンド社)、『中東の誕生』(竹内書店新社)、『外国切手に描かれた日本』(光文社新書)、『切手と戦争』(新潮新書)、『反米の世界史』(講談社現代新書)、『事情のある国の切手ほど面白い』(メディアファクトリー新書)、『マリ近現代史』(彩流社)、『朝鮮戦争』、『リオデジャネイロ歴史紀行』、『パレスチナ現代史』、『チェ・ゲバラとキューバ革命』『改訂増補版 アウシュヴィッツの手紙』(えにし書房)などがある。

ISBN:9784828421995
出版社:ビジネス社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF