《イスラエル諜報特務庁》モサド最強のスパイ
エンジェルと呼ばれたエジプト高官 その謎の死を追う
著:ウリ・バル=ヨセフ
訳:持田 鋼一郎
解説:佐藤 優
内容紹介
2007年夏、ロンドンで1人のエジプト人が謎の死を遂げた。その男はかつてイスラエルの「奇跡の情報源」と言われたスパイだった。彼はなぜ宿敵イスラエルに寝返ったのか。そしてなぜ死ななければならなかったのか。数々の謎に包まれたこの人物の真実に迫る!
「最強のスパイに関する鋭い考察」
ニューヨーク・タイムズ書評誌
「敵陣営で働く最強のスパイがどのような役割を演じたのか、また迫り来る戦争への警告をイスラエルはなぜ重視しなかったのか。深く掘り下げて調査された本書は、諜報に関する必読書である」
デイヴィッド・ホフマン(ピューリッツァー賞受賞作家)
◆Netflixで映画化!『コードネームエンジェル』
https://www.netflix.com/jp/title/80188120
★佐藤 優「解説 ヒュミントを描いた傑作」より
本書は、1973年10月6日に勃発した「ヨム・キプール戦争」(第四次中東戦争)をめぐるヒュミントを描いた傑作だ。サダト大統領の側近アシュラフ・マルワンはイスラエルのスパイで、エジプトがイスラエルを攻撃するという確実な情報を提供した。本書の副題にも言及されている「エンジェル」というのは、マルワンのコードネーム(偽名)だ。インテリジェンスの歴史に残るこの事件をウリ・バル=ヨセフ氏が丹念に解明する。バル=ヨセフ氏は、元インテリジェンス・オフィサー(諜報局員)なので、この特殊な世界の内在的論理がよく分かる。
目次
序 章 葬儀と謎
第1章 カイロ、一九四四~一九七〇年――始まり
第2章 ロンドン、一九七〇年――接触
第3章 一九七一年四月――軍事諜報局の介入
第4章 一九七一年五月――始動
第5章 世界中のスパイ機関の夢
第6章 サダトの特使
第7章 エジプトの戦争準備
第8章 最終準備とローマでの間奏曲
第9章 安息日明けの署名
第10章 鳩小屋計画――警告と戦争
第11章 アシュラフ・マルワンの栄達と没落
第12章 「シティ」の天使、暴かれた義理の息子
第13章 堕ちた天使
謝辞
解説 ヒュミントを描いた傑作 佐藤 優
訳者あとがき
ISBN:9784895861656
。出版社:ミルトス
。判型:4-6
。ページ数:400ページ
。定価:2300円(本体)
。発行年月日:2020年06月
。発売日:2020年06月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JW。